
「このスタッフの言葉遣いがなってないわ、上司を出してちょうだい!」。お客からのクレームで始まったはずなのに、気付けば誰も予想しなかった方向へ話が進んでいく――。そんなシュールな展開で話題となったのが、伊東(@ito_44_3)さんによる創作ギャグ漫画「ブラック企業あるある」だ。今回は多くの共感と笑いを呼んだエピソードを紹介するとともに、作品制作の裏側について話を聞いた。
■怒りのクレームからスタート



ある日、お客から「このスタッフの言葉遣いがなってないわ、上司を出してちょうだい!」とクレームが入る。慌てて現れた上司は謝罪するものの、「オタクの会社はどんな教育してんのよ」と怒りは収まらない。
どうやらお客は、スタッフ本人だけでなく会社の教育体制そのものに不満を抱いているようだった。
■次々明らかになる衝撃の事実
ところが上司は「彼はまだインターン学生なんです」と説明する。するとお客は「なら、その分社員のあなたがしっかりしなきゃでしょ」とさらに追及する。
しかし話はここで終わらなかった。なんと上司自身も、内定と引き換えに早期入社している若手社員だったのだ。
次々と明らかになる企業の実態に、お客の怒りは次第に困惑へ変化。気付けばクレームを入れていた側が、そこで働く若者たちを心配する空気になってしまう。
■読者も思わず「…恐ろしや」
このエピソードには、「新卒で入った人を半年で店長にさせて結局、無理難題を押し付けて退職させるっていうね…」「クレーマーが心配するレベルのブラック企業…恐ろしや」などのコメントが寄せられた。
理不尽な職場環境を描いているにもかかわらず、どこか笑えてしまう絶妙なギャグセンスが多くの読者の心をつかんだようだ。
■作者も驚いた“あるある”の反響
伊東さんは、「クレーマーにもどこか人の心があり、ブラック企業で働こうとする若者に情を見せたら感動(?)するかなと思って描いた」と制作のきっかけを語る。
また、投稿には3.9万件ものいいね(2024年9月20日時点)が集まり、「『あるある』という声が多く寄せられて、ブラック企業の搾取は今も横行しているんだな…と感じました」と反響の大きさに驚いたという。
現在も毎日投稿を続けている伊東さん。「これだけ描き続けていても、いまだに何がヒットするかわからない」としながらも、「ルーティンにすることで計画的に作業しています。今後も毎日投稿を大切にしていきたいと思っています」と話す。
ブラック企業ネタなのに、なぜか最後はちょっと優しい気持ちになる本作。気になる人はぜひ本編を読んでみてほしい。
■取材協力:伊東(@ito_44_3)
※記事内に価格表示がある場合、特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

