「肺がんの抗がん剤治療」は何があるかご存じですか?副作用も医師が解説!

「肺がんの抗がん剤治療」は何があるかご存じですか?副作用も医師が解説!

肺がんの抗がん剤治療についてよくある質問

ここまで肺がんの抗がん剤治療を紹介しました。ここでは「肺がんの抗がん剤治療」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

肺がんの抗がん剤治療以外の治療法を教えてください。

手術療法と放射線療法があります。手術療法は、がんが肺の一部分に限局していてリンパ節転移がない場合、もしくはリンパ節転移があっても完全切除が可能な場合に行われます。

放射線療法は活用の幅が広いことが特徴的です。時には手術療法の代わりとして、または切除困難な場合に完治を目的とした化学放射線療法(抗がん剤+放射線療法)として、あるいはがんによる症状を和らげるための緩和照射として行われます。

肺がんの抗がん剤治療の副作用を軽減する方法はありますか。

悪心・嘔吐や下痢、便秘、末梢神経障害など診察や検査ではわからない副作用も多いため、症状が出現した際には医師に伝えることが重要です。そして多くの副作用は症状を緩和する薬剤を使用することで軽減することができます。

肺がんの抗がん剤治療にはどの程度の費用がかかりますか。

使用する抗がん剤の種類などによっても変化しますが、一例を示します。

治療の種類 医療費 3割負担額

プラチナ製剤+細胞傷害性抗がん薬併用療法
(3~4週間の場合) 約3~20万円 約1~6万円

プラチナ製剤+血管新生阻害薬併用療法
(3週間の場合) 約40~45万円 約12~14万円

ドライバー遺伝子変異を標的とした分子標的治療薬(4週間の場合) 約8~75万円 約2~23万円

免疫チェックポイント阻害薬(1回分) 約31~56万円 約9~17万円

(https://www.haigan-tomoni.jp/know/treatment/cost.htmlより一部引用)

血管新生阻害薬、ドライバー遺伝子変異を標的とした分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬の治療費は高額となります。そのため高額療養費制度や障害年金制度を利用することで、自己負担額を減らすことができます。


まとめ


肺がんの治療で使用される抗がん剤の種類とその特徴、治療期間、副作用を解説しました。実際には患者さん一人ひとりによって治療法は異なるため、わからないことや気になったことは医師と相談していきましょう。

配信元: Medical DOC

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