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墓場で巨大な「化け猫」に追いかけられた!?母を亡くした少年に寄り添ったのは、子猫を亡くした母猫だった【作者に聞いた】

墓場で巨大な「化け猫」に追いかけられた!?母を亡くした少年に寄り添ったのは、子猫を亡くした母猫だった【作者に聞いた】

巨大なモフモフにお世話をされて思いだす母の面影
巨大なモフモフにお世話をされて思いだす母の面影 / 野愛におし(@nioshi_noai)

WEB上の個人制作漫画には、プロの漫画家が手掛けたものも数多く存在する。「ポンコツお嬢様と陰キャ世話係」(単行本第1巻は2024年1月9日発売)を連載中の漫画家の野愛におし(@nioshi_noai)さんがのオリジナル作品「猫神オカンはお世話したい」もそうした漫画の1つだ。

同作は、小さなころから決して涙を流すことのなかった少年「ノボル」が、母の墓参りの日、人の何倍もの巨体の猫に追いかけられる場面からはじまる。自分の死を覚悟し、涙が出かかるノボルだったが、猫は彼を捕まえると、親愛の表現である毛づくろいでお世話。その様子に「デッカイ猫のオカンだ!」と感激するとともに、亡き母の面影を垣間見て感極まるノボル。だが、猫のその優しさにも理由があって……、という物語。人と猫、種は違えどお互いの喪失を癒やす光景に胸が突き動かされる短編だ。そんな同作の制作背景を、作者の野愛におしさんに取材した。

■「顔だけで感情を表現する描写」の挑戦が大きな転換点に
「猫神オカンはお世話したい」01
「猫神オカンはお世話したい」01 / 野愛におし(@nioshi_noai)

「猫神オカンはお世話したい」02
「猫神オカンはお世話したい」02 / 野愛におし(@nioshi_noai)

「猫神オカンはお世話したい」03
「猫神オカンはお世話したい」03 / 野愛におし(@nioshi_noai)

涙を流しながら逃げ惑う少年ノボル、その背後に迫るのは巨大な化け猫!?そんな衝撃的なシーンから始まる今作「猫神オカンはお世話したい」は、ジャンプ+の連載争奪ランキングのエントリー作として誕生した。

結果こそ1位には届かなかったが、作者の野愛さんは「誰もが共感できるテーマを元に、主人公に自分の感情を乗せる練習で執筆することで、より主人公に人間味が出るようになったり、どういったテンポ感が自分の作品として一番合っているかなどを再確認できたので、得たものは大きい」と、前向きに捉えている。

当時、野愛さんは漫画の描き方を模索しており、今作は「王道の技術をもっと自分のものにするため、学んだことすべてを詰め込んだ作品」だったと振り返る。見開きの構成や、コマのつなぎ方に工夫を凝らすなどして挑戦したが、なかでも最も勇気を必要としたのが「顔だけで感情を表現するというコマ」だったと明かす。「そもそもセリフのないコマを作ることが当時まだ抵抗があったのですが、やってみたら意外と一回でしっくり来たので、これ以降はけっこうな頻度で自作品に取り入れています」と、今作が大きな転換点となったと語る。

母を亡くしたノボルと、子猫を亡くした猫神。同じく大事な存在を失った苦しみを抱えたキャラクターに、野愛さんは「お互い触れ合ううちに、少しずつ家族を失ったことを実感するとともに少しずつ現実を受け入れて前を向いていければ」という思いを読者へ届けたいと語り、さらに「過去に振り回されて、自分の意見や価値観を押し付けてしまうような展開などを経て『親離れ』と『子離れ』が同時にできたら」という願いを込めたと話してくれた。

取材協力:野愛におし(@nioshi_noai)

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配信元: Walkerplus

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