みちるの夫、須極やば男に不倫と隠し子が発覚。さらにはみちるの同意なく、勝手に離婚届を提出していたことや、起業のために作った借金の滞納も明らかに。父の定年後にやば男の名義となっていた義実家が差し押さえられ、みちるは3人の子どもに離婚の事実を伏せたまま、やば男との別居生活を始めます。
不倫相手と暮らし始めたやば男は養育費を一度も支払わず、みちるはひとり、必死に働き続けました。それから数年後、長男の亮が大学進学を決めると、やば男は長男の家賃を「俺が払うよ」——。しかし、家賃はすぐに滞納され、長男が催促のためにやば男の自宅を訪れたところ、テーブルに散らばった化粧道具から両親の離婚に気づいたのです。
さらに月日は流れ、長男から父親の不誠実さを聞かされた妹のみきも、両親が離婚していることを察知。みちるは離婚を隠し続けたことを謝罪しますが、母親の深い愛情を知るみきは取り乱すことなく、「離婚理由は私が成人したら話してほしい」と伝えます。そして成人を迎えると同時に離婚理由を知ったみきは、やば男のもとを訪ねたのです。
みきから不倫と離婚の理由について聞かれたやば男はすべての過ちを不倫相手に押し付け、さらに養育費について問いただされても言い訳に終始。ヘラヘラと薄笑いを浮かべ、謝罪の言葉もありません。
挙げ句の果てには怒りをにじませる娘を尻目に「結婚式とか、子どもが産まれたときは呼んでほしいな」と言い放ち、みきから絶縁宣言をされたのですが……。
父親の非道さを知り、娘以上に拒絶反応を示したのが…!?














※離婚届を配偶者の同意なく作成・提出する行為は、有印私文書偽造罪や偽造私文書等行使罪などに問われる可能性があります。前もって「不受理申出」の手続きをおこなうことで、本人の意思に基づかない離婚届が受理されることを防ぐことができます。
招かれざる客であるにもかかわらず、長男の亮がオープンさせたカフェに現れたやば男は、妻を連れた末っ子の翔に「奥さん、大事にするんだぞー」——。
不倫の末に妻子を捨てた張本人とは思えない発言に、翔は「どの口が言うんだよ」と怒りを露わにしたのでした。
不倫をし、隠し子までもうけ、勝手に離婚届を提出し、さらにはただの一度も養育費を支払わなかったやば男。一方、きょうだいの母親であるみちるは女手ひとつで必死に働き、子どもたちを育て上げました。そんな母親の背中を見続け、父親の非道ぶりを知った子どもたちにとって、彼は完全に“妻子を捨てた人”です。それにもかかわらず、平然と「奥さん、大事にするんだぞー」などと言い放つ姿には、まさに「どの口が言うんだよ」とあきれるしかありません。
長男の亮が立派にカフェをオープンできたのも、亮自身の努力はもちろん、そこまで育て上げてきた母親の存在があったからであり、新たな家庭を築いた翔に関しても同様ではないでしょうか。子育てに一切関わらず、養育費すら支払わなかったのに、なぜ今さら父親面ができるのか、その無神経さには思わず絶句してしまいますね。
本人は自分のしてきたことを軽く捉えているのかもしれませんが、裏切りを重ねられ、傷つけられてきたみちるや子どもたちが、やば男を許せるはずがありません。
ここまでの非道ではなくとも、私たちは日常のちょっとした一言で、誰かの心を深く傷つけてしまうことがあります。そのことを常に頭の片隅に置き、むやみに人を傷つけることのない大人でありたいものです。
著者:マンガ家・イラストレーター 岡田ももえ

