
「4万9800円の鼻整形」の広告を見てクリニックを訪れた主人公。カウンセリングを受けると、4万9800円は1本当たりの価格であり、求める鼻の形にしたいなら40万円はかかると告げられる。過去作『14歳で整形した私 『ブス』の呪いから解けて自分を好きになる日まで』で自身の整形体験を赤裸々に描いたうみの韻花(@umino_otoka)さんの新連載『整形失敗しました〜失った顔と心を取り戻すまで』を紹介するとともに、本作の裏側について話を聞いた。



※本作は著者の闘病体験を描いたコミックエッセイです。紹介している病状や治療の経過には個人差があり、医学的な見解を代弁するものではありません。気がかりな症状がある場合は、必ず専門の医療機関にご相談ください。
■配信中の「鼻つぶれてない?」というコメントが引き金に
本作を制作したきっかけについて、うみのさんは次のように語る。
「以前からXで整形に関する情報を発信されていて相互フォロワーでもある、かわうぽさん(@ro8000g)が投稿されたポストを拝見したことです。その内容は、かわうぽさんが整形を失敗したクリニックで、同じ執刀医の被害に遭ったフォロワーさんと情報交換をしていたところ、裏切られてしまったというものでした。同じ苦しみを持つ方から裏切られるという事実に衝撃を受け、改めてかわうぽさんのご経験を知り、ぜひこのお話を漫画にさせていただけないかと、私からDMで直接お声がけしました」
■4万9800円の広告が数百万円に?美容整形のリアル
安価な整形の広告を見て「このくらいなら出せる」と思い、カウンセリングへ向かう人は多い。しかし、業界の事情に詳しいうみのさんは、その落とし穴を指摘する。
「残念ながら広告の価格は、最もシンプルな施術の最低料金です。実際にカウンセリングに行くと、『せっかくやるなら、効果も長持ちしてきれいに仕上がる方法がありますよ』『腫れを抑えるために、このオプションはつけましょう』といったアップセルで高額なオプションと別の施術をすすめられることがあります。もちろん本当に必要な提案もありますが、気づけば最初の価格から数倍の金額にまで膨れ上がっている、といった事例もよく耳にします」
そうした事態を防ぐための心構えとして、「まず、カウンセリングに行くときは『話を聞くだけ』という気軽な気持ちで行くべきだと思います。その日に契約せず、一度持ち帰って冷静に考えることをおすすめします」とアドバイスした。漫画に描かれているように、「今日ならすぐにできる」と大幅な割引を提示してくるクリニックも実在するという。
■失敗を乗り越えた先にある「救い」を描きたい
本作を描くうえでのこだわりや、今後の展望についても明かしてくれた。
「作品の最後には主人公に救いがある終わり方になるように描いています。あとは、顔漫画にならないよう構図を工夫したり、ブログ連載では読者さんの意見や反応を見ながら、読みやすくなるよういろいろ描き方を試行錯誤しています。また、目はそのキャラの本心を映し出していると思っているので、見せ場のときには一番力を入れて描くようにしています」
『人生もっとうまくやれたのに〜港区女子の絶望と幸せ〜』も発売中のうみのさんは、「現在は、新たに次回作を制作中です。来年またお披露目できるよう頑張りますので、温かい目で見守っていただけると幸いです!」と意気込む。
4万9800円の広告から始まった整形は、20万円かけて失敗に終わり、さらに100万円かけて再手術したものの、鼻は「ピノキオ」のようになってしまう。思うような形にならない主人公の結末はどうなるのか。『整形失敗しました〜失った顔と心を取り戻すまで』は、現在ブログやSNSで連載中だ。若さをお金で買う港区女子のリアルな姿も含め、気になる人はぜひ続きをチェックしてほしい。
取材協力:うみの韻花(@umino_otoka)
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