
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、ヤングチャンピオンで連載中の『地政学ボーイズ~国がサラリーマンになって働く会社~』(漫画:理央、原案・監修:沢辺有司)だ。
同作は、日本を筆頭に世界の各国を擬人化したイケメンキャラたちによる日常が描かれたシリーズで、2021年から連載が始まって7月には最新刊の第9巻が発売される。
以前漫画担当の理央さんのX(旧Twitter)にタイのキャラが登場する第42話が投稿されると、約3000もの「いいね」を獲得。そこで漫画担当の理央さんに、同作を手がけた経緯について話を伺った。
■タイを擬人化したら、どんな性格?

ある日、オフィス地球で考え込んでいるタイに「どうしたんスか」と声をかける日本(ヒノモト)。どうやら私用で使うパスワードを忘れたようで、タイは“秘密の質問”の「うちの首都は?(正式名称で)」に答える直前で止まっていた。
日本は「バンコクじゃだめなんスか?」と聞いたところ、バンコクの正式名称は“世界最長の首都名”でギネスに登録されているほど長く、タイは「これを入力するのかと思うと」と言って頭を抱え…。
読者からは「初めて知ることが多くて面白かった」「タイさん、めちゃくちゃ良い人(笑)」などの反響が上がっていた。
■漫画担当・理央さん「タイの首都バンコクのやたら長い正式名称もすごいので見てほしい」

――『地政学ボーイズ』第42話で描かれたようにタイにフォーカスを当てた経緯をお教えください。
基本的には毎話、その回の題材となる国・事物に関する資料(その国の概要や簡単な歴史、現在の情勢・問題点などのまとめ)を沢辺さんからいただいて、それをもとにネームを作成しています。
ミャンマー(17話)、ベトナム(18話)に続き、作中で東南アジアの国を取り上げるのはタイで三か国目だったのですが、名前だけは作中ですでに登場していたので、ようやくビジュアル含めて登場させられるということで描いていて楽しかったです。
――第42話を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
東南アジアでは唯一欧米からの支配を逃れたというタイの歴史について触れているページがあるのですが、それはなぜか?というところがまさにこの作品でメインとなる「地政学」の分野です。
正直この作品を描いていなければ知らなかった、というより気にもしなかったであろう事柄なのですが、物事のひとつの捉え方としてやはり面白いと感じました。ですので、この部分はぜひ注目してほしいなと思います。あと、タイの首都バンコクのやたら長い正式名称もすごいので見てほしいです。
――同作では沢辺有司さんが監修のもと様々な国を擬人化されていますが、どのような経緯で各国のキャラクターは誕生しているのでしょうか?
新たな国を新キャラとして登場させるときは、「キャラクター化するなら性格はこんなかんじかも」というヒントとして、沢辺さんがその国のおおまかな国民性や特徴を箇条書きで書いてくださるので、それを参考にしています。
たとえば、この42話で初登場となったタイの場合は、「おおらかで親切な性格の人が多い」「失敗したときにはマイペンライという」などといった情報を参考にしてできあがったキャラクターです。
日本から地理的に遠く、なじみの薄い国になるほどキャラクター化するにあたっての「その国っぽさ」の解像度がどうしても低くなってしまうので、こういった情報があるととても助かっています。
――読者へメッセージをお願いします。
作品を読んでくださる皆様、いつもありがとうございます!連載開始から手探りで描き続け、早くも4年半が経とうとしているのですが、皆様の応援・感想コメントなどにいつも助けられております。
気づけば登場キャラもかなり増えたのですが、各キャラに「そのキャラが推しです!」というお声をいただくのが本当に嬉しいです。本誌の感想をSNSや編集部宛ての葉書で送ってくださる方もたくさんいて、大変励みになっております!
7月には9巻が発売予定ですが、今回からすべての漢字にルビが振られております。掲載が青年誌にもかかわらず、小・中学生の読者さんが多いということで、よりお子様にも読みやすく、という本にしていただきました!
毎度のごとく描き下ろしもありますので、楽しんでいただければと思います。これからも頑張っていくので、なにとぞ応援よろしくお願いいたします!

