難病「アジソン病」を疑ったらは何科に受診すれば良いかご存じですか?医師が解説!

難病「アジソン病」を疑ったらは何科に受診すれば良いかご存じですか?医師が解説!

アジソン病とは難病の1つであり、男女問わずあらゆる年代の方に発症する危険のある病気です。

代謝ストレス・感染症などが原因で起こる病気であり、その症状も倦怠感・脱力感から嘔吐や精神症状までさまざまで恐ろしい病気となります。

この病にかかるとどうなるのか、アジソン病の検査方法を解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「アジソン病」とは?症状・原因・治療法についても解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

中路 幸之助

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

アジソン病の診断・検査

検査用モニタ

アジソン病の診断方法や検査内容が知りたいです。

診断には、まず原因究明が必要です。そのためには、次のような検査を実施します。

血液検査

尿検査

CT

MRI

血液検査では、血液中の副腎皮質ホルモンの値と副腎皮質刺激ホルモンの値を測定します。

また、尿検査では尿中の副腎皮質ホルモンによる代謝産物を計測することで、診断と症状の状態を検査するのです。

CTやMRIでは、画像による副腎の腫瘍の有無などを確認します。

アジソン病の発症を疑った場合は何科を受診するのがベストですか?

発症を疑った場合には、内科や内分泌内科を受診しましょう。

初期症状の状態で検査を受けてもアジソン病とは確定されにくいです。

しかし、これらの診療科目であれば、負荷試験と呼ばれるホルモンの反応を確認する検査も受けられるため、他の病気の可能性も併せて診察してもらえるでしょう。

アジソン病と診断された場合の過ごし方を教えてください。

アジソン病と診断された場合は、すぐに治療を開始する必要があります。

しかし、日常生活においても、適切な食事や運動が必要です。

全てが自分でできないケースもあるため、援助を受けながらの生活になる可能性もありますが、適切な日常生活を遅れるようにしましょう。

例えば、食事については摂取量を意識しながらきちんと食べる必要があります。

アジソン病では食欲不振の症状が出る可能性が高いため、栄養の補給が必要です。また、適度な運動は気分転換や筋力低下を防げます。

編集部まとめ

腹痛の男性
難病指定されているアジソン病は、後天的なものから先天的なものまであります。誰でもかかる可能性のある病気として、症状や治療方法などを正しく理解しておきましょう。

決して治療が不可能な病気ではありません。しかし、一度この病気にかかってしまうと、継続的な治療と薬・生活のコントロールが必要です。

突然服用をやめるなどすると、最悪ショック死に至るケースもあるため注意しましょう。

体調が優れず、アジソン病の症状と一致するようであれば、すぐに医療機関に診てもらいましょう。

参考文献

アジソン病|MSDマニュアル

アジソン病(指定難病83)|難病情報センター

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。