将来的な妊娠に備えて、卵子を凍らせて眠らせておく「卵子凍結」。ライフスタイルや価値観の多様化に伴い、卵子凍結を検討する女性も増えています。今回は、卵子凍結について「田中レディスクリニック渋谷」の田中先生に解説していただきました。

監修医師:
田中 つるぎ(田中レディスクリニック渋谷)
群馬大学医学部医学科卒業、東京大学大学院医学系研究科修了。関東労災病院、東京大学医学部附属病院、山梨大学医学部附属病院、国立国際医療研究センター病院、三井記念病院などで経験を積む。2024年より、東京都渋谷区に位置する「田中レディスクリニック渋谷」に勤務。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本産科婦人科遺伝診療学会認定医。日本生殖医学会、日本女性医学学会、日本抗加齢医学会、日本人類遺伝学会の各会員。
編集部
まず、卵子凍結について教えてください。
田中先生
健康な卵巣から卵子を体外に取り出し、未受精のまま凍結することを卵子凍結と言います。女性の卵子は年齢とともに数や質が低下し、特に35歳を過ぎると妊娠しにくくなったり、流産の可能性が高くなったりします。卵子を凍結保存しておくことで、加齢などによる卵子の質や卵巣機能の低下を回避することができ、妊娠の可能性を高めることができます。
編集部
卵子凍結は、妊娠の可能性を高めるためにおこなうのですね。
田中先生
はい。卵子凍結は、2つの理由でおこなわれます。女性の「社会的理由」で、卵子凍結をおこなうというのが1つ目の理由です。これは、現在の仕事やパートナーの状況から今の妊娠は考えていないけれど、将来的に産みたいと考えている女性が、将来の妊娠に備えて卵子を凍結保存しておくことを意味します。
編集部
もう1つは?
田中先生
「医学的理由」でおこなうものです。例えば現在、がんなどの治療に取り組んでいる女性が「その治療によって卵巣機能が低下してしまうリスクがある場合、治療前の卵子を保存しておきたい」と考えて卵子凍結がおこなわれることもあります。
編集部
具体的に、何歳くらいの女性がおこなうことが多いのですか?
田中先生
社会的理由でおこなう卵子凍結は、ライフプランがある程度定まった、20代後半〜30代前半の女性が多いですね。質のいい卵子、つまり妊娠につながりやすい健康な卵子を獲得しやすいのは35歳くらいまでなので、このあたりの年代の女性がおこなう傾向にあります。
※この記事はメディカルドックにて<「卵子凍結」をするなら何歳がいい? 妊娠する確率や費用は? 卵子凍結に関する疑問を医師が解決!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
- 凍結卵子を「融解」する時にダメージはないの? 医師が詳しく解説
──────────── - 『卵子凍結』に「年齢制限」はある? 基礎知識と知っておきたい注意点を医師が解説
──────────── - 「卵子凍結」をするなら何歳がいい? 妊娠する確率や費用は? 卵子凍結に関する疑問を医師が解決!
────────────

