妊娠中の便秘とは無縁だと思っていた私でしたが、次男を妊娠してから少しずつお通じのリズムが崩れるようになりました。ある日、研修帰りに突然の腹痛に襲われ、駆け込んだのは近くのデパートの女子トイレ。そこで個室にこもっていると、外から聞こえてきたのは、なぜか男性の声だったのです……。
女子トイレなのに男性の声が…頭がパニック!
その日は朝からゆっくりトイレに入る時間もなく、4日間お通じがなかったこともあり、おなかはずっと張ったような状態でした。なんとか研修が終わり帰ろうとすると、急に腹痛が起こり、慌てて近くに見えたデパートへ駆け込みました。
これで一安心と思ったのですが、なかなか出てくれません。出そうな感覚はあるのに思うように進まず、おなかの張りと痛みで身動きが取れなくなってしまいました。あまりのつらさに脂汗が出て、我慢しきれず低いうめき声まで漏れていたと思います。
トイレに入ってから、20分ほど経っていたと思います。そのとき、個室のドアをノックする音がしました。
「すみませーん! どなたか入っていますか?」
聞こえてきたのは、まさかの男性の声でした。
「なんで!?ここ男子トイレ!?」と、疲れた頭でなかばパニックに!
「すみません! 便が出なくて困っているだけです!」
私は混乱したまま、個室の中から大声で答えてしまいました。
それから10分ほど経ってようやく苦しみから解放されました。慌ててトイレから出ると、そこにいたのはデパートの警備員さん。警備員さんによると、個室が長時間使われていたうえ、中から低いうめき声が聞こえたため、心配した利用者がデパートのスタッフに知らせてくれたそうです。
そこで初めて、自分のうめき声がよほど低く切羽詰まっていて、男性の声のように聞こえてしまったのだと知りました。改めて、事情を説明しお騒がせしたことを謝罪。警備員さんは、事件でなくてよかったと声をかけてくださったのですが、もう恥ずかしくて顔から火が出そうでした。
その後、妊婦健診の際に便秘について相談し、私の場合は便をやわらかくする薬を処方してもらいました。自分でも、水分や食物繊維を意識して取るようになりました。あのときの警備員さんとのやりとりを思い出すたびに、つらさを我慢せず、もっと早く相談しておけばよかったと感じます。
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妊娠中は、ホルモンの影響で腸の動きがゆるやかになったり、大きくなった子宮に腸が圧迫されたりすることで、便秘になりやすくなることがあります。また、つわりで食事量や水分量が減ることや、体を動かす機会が少なくなることも、便秘につながる要因になります。
便秘が気になるときは、まずは水分をこまめに取る、食物繊維を含む食品を意識して取る、体調がよいときに無理のない範囲で体を動かすなどを心がけてみましょう。朝食を取る、決まった時間にトイレに行くなど、生活リズムを整えることも大切です。
妊娠中は、自己判断で市販の便秘薬を使用しないようにしましょう。便秘が続く場合や、おなかの張り・腹痛が強い場合、排便時の出血がある場合などは、我慢せず、かかりつけの医師や助産師に相談してください。
妊娠中の便秘は、決して珍しいことではありません。つらさを我慢しすぎず、早めに相談しながら、自分に合った対処法を見つけていけるとよいですね。
監修:関根直子(助産師)
著者:秋本かなこ/40代女性/2017年生まれと2021年生まれの兄弟のママ。元気な兄弟とパワフルな毎日を過ごしている。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
監修者:助産師 関根直子筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。

