
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『パガニーニの子孫』を紹介する。作者のやまみちゆかさんが、4月27日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、8000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、『漫画 パガニーニ ~悪魔と呼ばれた超絶技巧ヴァイオリニスト~』(ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス刊、監修・浦久俊彦)の作者としても知られる、やまみちゆかさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■パガニーニ友の会に布教マンガを描いていると伝えた作者

19世紀の音楽家・パガニーニにどハマりした作者のやまみちゆかさん。パガニーニの圧倒的カリスマ性や協奏曲のかっこよさだけではなく、子育てパパであるギャップにも萌えていた。その熱量は、パガニーニの布教マンガを描いてしまうほど。
ある日、やまみちさんは思い立ってイタリアの“パガニーニ友の会”に日本でパガニーニのマンガを描いていることを添え、挨拶した。すると、友の会の会長よりすぐに返事が。さらに、会長から「パガニーニの子孫にも連絡するといいよ」とメールアドレスを伝えられ…。
このエピソードを読んだ人たちからは、「推し活力がすごい」「子孫がいたことをこのお話で知った」「奇跡が起きた」「布教ってこういうこと」など、多くのコメントが寄せられている。
■作者・やまみちゆかさん「今でも思い出すたびに嬉しくなるので漫画に描きました」

――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
パガニーニのご子孫と連絡が取れたことが私の中でとても大きな出来事で、その出来事自体はもう1年前くらいなのですが今でも思い出すたびに嬉しくなるので漫画に描きました。
――本作では、パガニーニのご子孫と連絡を取り合うことになった経緯が描かれていますが、メールの返信が来たときの率直なお気持ちをお聞かせください。
え、ほんとに!?返事来た!?みたいな… 嬉しかったけどびっくりしました、ちょっと涙出ました笑。
――やまみちゆかさんは、推し活の一環として布教漫画『漫画 パガニーニ ~悪魔と呼ばれた超絶技巧ヴァイオリニスト~』を出版されていますが、パガニーニの魅力やハマったきっかけについてお教えください。
パガニーニは「お金や恋愛にだらしない」とか「悪魔に魂を売った」とか、どちらかといえばマイナスなイメージが強い音楽家だと思うのですが、調べれば調べるほどユーモアに溢れていて、周りへの愛情が深い人だということがわかってきました。そういう、いわゆる「ギャップ萌え」がパガニーニに夢中になったきっかけの1つです。もちろん彼の作品も素晴らしくて、音楽史へ与えた影響もとても大きなものなのですが、現在はベートーヴェンやショパンなどの作曲家と比べて影が薄い存在なのも事実です。もっと日本でパガニーニのことを好きになる人が増えたらいいなと思って活動しています。
――音楽家の漫画を描く際にこだわっていることや、意識していることはありますか?
まず音楽家を崇高な存在にしすぎないことは心がけています。後世に残る偉大な作品を残した存在として、大いに尊敬すべきなのですが同時にその時代を一生懸命生きた1人の人間で、恋愛や仕事で悩む姿は今の私たちと変わらないところがある。そういう姿に親近感が湧くのです。あとはその時代の建物や食べ物、服装など、可能な限り調べてつじつまが合うように描いています。
――今後挑戦してみたいジャンルやテーマがありましたらお教えください。
パガニーニ以外の作曲家の人生も深掘りしていきたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
私の漫画をきっかけにクラシック音楽や作曲家に興味を持つ人がいてくれたらとても嬉しいです。お勉強や知識のためでなく、単純に面白そうだから読んでもらえる音楽漫画を描けるよう努めています。これからもよろしくお願いします!

