「痔の治療=切る手術」というイメージをお持ちではありませんか? じつは、切らずに痔を治療する方法もあるのだそうです。痛みや負担が少なく、日帰りで受けられることも多いため、忙しい人や手術に抵抗がある人にもおすすめの治療法です。今回の記事では、いぼ痔について「まつもとデイクリニック」の松本先生に解説していただきました。

監修医師:
松本 康久(まつもとデイクリニック)
高知医科大学(現・高知大学医学部)卒業。その後、高知大学医学部附属病院第二外科入局、愛媛・茨城・千葉・鹿児島の関連病院勤務。2006年、高知県高知市に「まつもとデイクリニック」を開院。日本外科学会、日本血管外科学会、日本静脈学会、 日本脈管学会、日本消化器内視鏡学会、日本内視鏡外科学会の各会員。
編集部
排便時に出血することがあります。
松本先生
便そのものに血が混じっているわけでなく、排便時に肛門周囲から出血しているということであれば、痔の可能性があります。痔の中でも、最も多くみられるのは「痔核(じかく)」という種類の痔で、いわゆる「いぼ痔」です。
編集部
もう少し詳しく教えてください。
松本先生
いぼ痔は、肛門の血流が悪くなった結果、血流が滞った血管がいぼのように膨らんだ状態です。いぼのできた場所によって「内痔核」と「外痔核」に分けられます。内痔核と外痔核は、場所だけでなく、症状も少し異なります。
編集部
それぞれについて教えてください。
松本先生
まず、内痔核は「歯状線」という部分よりも内側に発生します。初期段階では痛みが少なく、排便時の出血によって初めて異変に気づくケースが多いですね。進行すると痛みが発生することが多く、排便の際に痔核が肛門の外に飛び出すようになり、悪化すると指で押し戻しても元に戻らなくなることがあります。このような状態を防ぐため、早めの対応が重要です。
編集部
外痔核についてはいかがでしょうか?
松本先生
外痔核は歯状線よりも外側にできる痔で、血管が集まる静脈叢(じょうみゃくそう)がうっ血し腫れた状態を指します。静脈叢の皮膚には神経が多く通っているため、比較的痛みを感じやすいのが特徴です。特に、血栓性静脈炎を併発すると、いわゆる「血まめ」のような状態になって激痛を伴います。
※この記事はメディカルドックにて<切らない痔の治療 「内視鏡的痔核結紮術」とは? 痔ができたときの対処法を医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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