
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、COMICポラリスにて連載中の鳶田ハジメさんが描く『まいにち鳥びより』からスズメのエピソードを描いたお話をピックアップ。
2026年3月19日にX(旧Twitter)で「守りたい、このいのち」というキャッチコピーとともに本作を投稿したところ、多くの反響が寄せられた。本記事では、鳶田ハジメさんにインタビューを行い、本作の主役である“スズメ”の魅力や作画へのこだわりなどについて語ってもらった。
■人間の側で暮らす野鳥“スズメ”の生活を観察したら…かわいすぎた

日常生活に癒しを求める中で、いつの間にかどっぷり“野鳥沼”にハマってしまった本作の作者・鳶田ハジメさん。本エピソードでは、人間にとって身近な存在の野鳥“スズメ”のかわいさが存分に描かれている。
餌である虫を食べやすくするため、咥えて地面にバシバシと叩きつけている様子や、水たまりで水浴びをしている姿、さらには春にしか見られない“桜の蜜を吸う姿”も…。“盗蜜”と呼ばれるその行動は、スズメのくちばしの“ある特徴”から、同じく桜の蜜を好むメジロやヒヨドリとは吸い方が全く異なるそう。詳しい様子は、ぜひ作品を読んで確認してみてほしい。
リアルながらもかわいらしく描かれたスズメの姿に、「ほんっとかわいい」「最高なんですよ」など、鳥好きな読者からのコメントがたくさん寄せられた。
■作者・鳶田ハジメさん「スズメファンの方からたくさん反応いただけてとても嬉しかった」

――X(旧Twitter)にご投稿されたエピソードの主役であるスズメは、4月15日に発売された『まいにち鳥びより』コミックス第2巻の表紙にも描かれています。鳶田ハジメさんにとって、スズメは鳥の中でも特に思い入れのある存在なのでしょうか?スズメの魅力をお教えいただいてもよろしいですか?
スズメは昔から身近に見ていたので「かわいいな」と思っていましたが、特別に思い入れがあるわけではありませんでした。ですが「誰でも知っている身近な存在」という点には興味があり、野鳥観察漫画としてはぜひ描かねばと思っていたので、改めて観察したり生態を調べたりした上で本編や表紙に登場していただきました。
一見地味な小鳥ですが、よく観察しているとしぐさがいちいち愛らしく、仲間と行動しながら常になにかおしゃべりしてるような様子も微笑ましいです。漫画にも描きましたが、つかまえたイモムシをビシバシと地面でしばくシーンを見かけたりと、時には野生の強さを感じることもあります(笑)
いろんな野鳥のことを知ってから改めてスズメに注目すると、これほど人間に近い環境を利用して暮らしている種は決して多くはなく、小さな体でとてもたくましく生きているのだなと感心しました。
――以前のインタビューで、鳥を描く際に「資料をたくさん見ている」とお話されていましたが、今回のスズメを描く際には、どのようなポイントを意識して描かれたのでしょうか?
スズメは一般的に「茶色っぽい小鳥」というイメージがありますが、よく見ると頭や体・翼でそれぞれ複雑な色合いをしているんです。表紙や漫画本編では使える色が限られましたが、なるべく実際のスズメらしさが伝わるように心がけました。
また、頬やくちばしの下、目の周りが黒いのも特徴ですが、本編中では表情の見やすさを優先してあえて目元だけ明るくしていたりします。それらを踏まえた上で「かわいさが伝わるように!」と全力で描かせていただきました!
――X(旧Twitter)のご投稿には、スズメが大好きな読者からのコメントが多数寄せられていました。今回の反響への感想をお聞かせいただけますでしょうか?
ある程度想像はしていましたが、熱心なスズメファンの方からたくさん反応いただけてとても嬉しかったです。スズメは身近である以上に、多くの方にとって特別な思い入れのある存在なんだなと改めて実感しました。
――作品全体を通して、鳥たちが喋る描写が大変印象的で(本作だとスズメ同士で「なんかあった?」「なーい」「ニンゲンだ ニンゲンきた」など)、読んでいて鳥たちの生活をこっそり垣間見ているような楽しい気持ちになります。鳥たちのセリフを考える際に心掛けていることなどがありましたらお教えください。
基本的には実際の野鳥を見て「こんな性格してそうだな」「こんなこと言ってそうだな」と感じたまま描いているのですが、あくまで「鳥たちの視点からはどう見えているのかな?」とフラットに想像するように心がけています。
ちなみに私はいつも鳥見の際には距離感に気をつけているのですが、それでも鳥達から見たら鈍くさい存在だと思うので「ヘンなヤツがいるなあ」と思われている気がしています。
――最後に、『まいにち鳥びより』コミックス第2巻の見どころなども含めて、読者やファンの方へメッセージをお願いします。
第2巻では鳥見用のカメラを手に入れたことに味をしめて、近所から足を伸ばして公園や山、果ては台湾(!)といろんなフィールドに出かける話が多めになりました。休日のおでかけ感覚でお楽しみいただけたら幸いです。
今後も自分らしく、おもしろいと感じたことを描いていけたらと思いますのでどうぞよろしくお願いします!

