初めて義実家に泊まることになった日のこと。夕食後、そろそろお風呂の時間かなと思っていると、義母からお風呂のことで声をかけられました。使い方の説明かと思って聞いていた私に告げられたのは、わが家とはまったく違う予想外の習慣だったのです。
義母「お風呂なんだけど」→続く言葉に戸惑ったワケ
初めて義実家を訪ねた日のことです。夕食後、そろそろお風呂の時間かなと思っていると、義母が「お風呂のことなんだけどね」と声をかけてきました。
初めて泊まる家のお風呂なので、使い方の説明でもあるのかと思っていた私。ところが義母の口から出たのは、「うちは家のお風呂には入らないの。毎晩、近くの温泉に行くのよ」という、思いがけない言葉でした。
家に浴室があるのに温泉へ行くことにも驚きましたが、それ以上に戸惑ったのは、義母と一緒に入浴する流れになったことでした。実家でも母と一緒にお風呂に入る習慣がなかった私は、裸を見られることにも抵抗があり、どう振る舞えばいいのかわからず、内心かなり焦っていました。
義母との温泉通い
その日は断る理由も思いつかず、義母に連れられて温泉施設へ行くことになりました。
脱衣所でも洗い場でも、どこまで義母に合わせればいいのかわからず、私は終始そわそわしていたと思います。義母は慣れた様子で支度を進め、「ここのお湯、気持ちいいのよ」と楽しそうに話していましたが、私は返事をするのが精いっぱい。湯船につかっていても落ち着かず、早く上がりたい気持ちでいっぱいでした。
さらに、義母との温泉で気を遣うのは入浴中だけではありませんでした。
温泉好きなら長湯なのかと思いきや、義母はそれほど長く湯船につかるタイプではありません。むしろ時間がかかるのはお風呂上がり。脱衣所の鏡の前で、カールドライヤーを使って髪を入念にセットする時間が長かったのです。
最初は気まずさでいっぱいでしたが、義実家を訪れるたびに何度か一緒に行くうちに、私なりに気持ちをラクにするコツが見えてきました。脱衣所では素早く服を脱ぎ、洗い場の隅でさっと体を洗って湯船に入る。義母を待つことなく自分のペースで動けばいいと、いつしか開き直れるようになりました。
義実家ならではのお風呂の習慣に最初は戸惑いましたが、無理に相手のペースに合わせすぎなくてもいいのだと気づいてから、気持ちがかなりラクになりました。家庭ごとの習慣の違いに驚くことはありますが、自分がしんどくならない距離感を見つけることも大切なのだと感じた出来事です。
著者:新谷けご/40代女性/2013年生まれの娘、2015年早生まれの息子と夫の4人暮らし。年子育児に振り回されっぱなしの毎日です。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)

