レイナさんは初産婦です。「私は絶対に安産!!」と自信満々でしたが、帰省翌日、地元の産院で切迫早産の診断を受け緊急入院に。その後も次々と思いがけない状況に見舞われ、苦難に襲われます。
10分間隔の陣痛が始まったレイナさん。しかし、2日以上経過してもお産が進まず、陣痛が始まって3日目の昼ごろ、病院と自宅が近かったこともあり、一時退院することに。
陣痛が4分間隔になったところで再入院しますが、陣痛開始から4日目の朝になってもお産が進まず、陣痛促進剤を投与します。想像以上の激痛が3時間続き、ようやく子宮口が8センチ開いたところで破水。3回のいきみで無事に第一子・リウ君が誕生しました。
病室に戻り、深い眠りについたレイナさんは、夕飯の時間になってようやく目を覚ましました。その夜は、全身の痛みに後陣痛も加わり、産後の試練に耐える時間を過ごします。
翌朝、ついにわが子・リウ君と病室で対面し、初めての母乳を与えることに。喜びに満たされる一方で、産後の不安定な心は周囲の何気ない言動にも大きく揺れ動き……。
想像していなかった産後の痛み


※乳児突然死症候群→「乳幼児突然死症候群」








産後2日目の夜。眠れず横になっていたレイナさんは、思わずスマホで赤ちゃんのことを検索しては、不安が膨らみます。
しばらくすると、今度は胸に強い張りを感じるレイナさん。熱を帯び、ガチガチに固くなった乳房に痛みが走り、助産師さんに助けを求めます。
このときリウ君はミルクを飲んだばかりでぐっすり眠っていたたため、助産師さんに手で搾乳してもらうことに。この搾乳が激痛で、レイナさんはぐったりしてしまいます。
さらに脇には副乳(※本来の乳房以外の場所にできる、乳腺や乳頭のこと)があることが判明し、全身の痛みだけでなく乳房も副乳も痛み、赤ちゃんを産んだあともまだまだ続く痛みに、涙を流したのでした。
▼慣れない育児や慢性的な睡眠不足が重なる産後は、心身ともに想像以上のダメージを受けているものです。特に夜間は気持ちが沈みやすく、スマホの検索魔になって不安を募らせてしまうケースも少なくありません。
出産という大仕事を成し遂げた自分をまずはしっかりと褒め、心と体の回復を最優先に過ごしましょう。予期せぬ痛みやつらさに直面したときは決して一人で我慢せず、早めに医療スタッフを頼り、周囲のサポートを最大限に受けることが大切です。
監修:関根直子(助産師)
※乳房の張りが強いときは、冷やすことで痛みが和らぐ場合があります。ただし、冷たすぎる保冷剤などを直接当てたり、長時間冷やし続けたりすると血行が悪くなり、母乳の分泌に影響する可能性があるため注意が必要です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修者:助産師 関根直子筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
著者:マンガ家・イラストレーター Reina

