漫画家の山野しらすさん(@shirasu00mori)がSNSなどで公開している実話ベースの漫画「マサくんと呼ばれる男」が注目を集めている。これは、主人公マサルが社内で出会った女性と不倫関係に陥るまでを描いた作品だ。今回は、この物語を描いた理由について、著者の山野しらすさんに詳しく聞いた。
■ハンカチから始まった危険な関係



公務員の村上マサルは、学生時代から付き合っていた女性と結婚し、順調な人生を送っていた。しかし、職場に入社してきた佐藤ゆりことの出会いが、彼の人生を一変させる。
ゆりこは、仕事のミスを大声で指摘されるなど気の強い女性という第一印象だった。しかしある日、給湯室で泣いているゆりこにハンカチを渡し、話を聞いてあげるマサル。複雑な家庭環境で育ち、優しさに慣れていないゆりこは、マサルの行動に心を動かされる。
ゆりこの壮絶な半生を聞き、マサルが涙を浮かべると、ゆりこはマサルの手を取り「私、あなたともっと親密になりたいわ」と迫る。このとき、マサルの妻は第一子を妊娠中だった。ゆりこの言葉に動揺しつつも、マサルは彼女とホテルへ向かってしまう。
■過去作を補完するために描く
本作を描こうと思ったきっかけについて山野さんに尋ねると、「本編である『私が放置子だった頃の話』を描いていて、『なぜ母親はこんな性格になってしまったのか?』『なぜ不倫相手に執着し、貢ぐようになったのか?』という情報を補足したいなと思ったからです」と答えた。本作は、本編の主人公・しおりの母親から聞かされた話をベースに描かれている。
気が強いゆりこからの好意を断れず不倫してしまうマサル。ゆりこはのちに結婚して放置子の母親となるが、作中で描かれたように波乱万丈な半生を過ごしたようだ。興味がある方は、本作とともに「私が放置子だった頃の話」もぜひ読んでみてほしい。
取材協力:山野しらす(@shirasu00mori)
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