その日は小雨が降っており、小学生の息子は学校から帰宅して家で過ごしていました。すると、ピンポーンとインターホンが鳴り、モニターを見るとひとりの男の子が立っています。息子に尋ねると、遊んだことはないものの、近所に住む同学年の子だと言うのです。
雨の日に訪ねてきた同級生のまさかの要求
玄関を開けると、その子は「こんにちは。◯◯くん、いますか?」と息子を訪ねてきました。息子を呼ぶと、「どうしたの?」という息子に対して、その子は思いもよらないことを言ったのです。
「あのさ、雨で濡れちゃったから、傘と服、タオルを貸してくれる?」
たしかに全身が濡れていたため、私はすぐに家の中へ招き入れ、タオルを渡しました。すると今度は、「◯◯くんのお母さん、お風呂入りたい」とまさかの要求。
「風邪ひいちゃうからさ、お風呂入って着替えたいんだよね」と当然のように続けます。すると息子が、「おまえの家、すぐそこだろ。自分の家で入れよ!」とツッコミを入れてくれましたが、私はあまりの発言に驚いてしまいました。
結局、お風呂は断りましたが、タオルと着替えを貸し、髪もドライヤーで乾かしてあげたうえで、自宅まで送り届けました。
後日、その子の保護者の方が洗濯した着替えを持ってお礼に来てくださいましたが、お風呂の話には最後まで触れられませんでした。10歳の子どもとはいえ、初対面同然の家でお風呂を借りようとしたことには、今でも驚きを覚えています。
◇ ◇ ◇
雨に濡れて困っている子どもを見かけたら、できる範囲で手を差し伸べたいと感じる人も多いのではないでしょうか。しかし、初対面に近い家庭で「お風呂に入りたい」とお願いされると、受け入れる側も戸惑ってしまいますよね。
今回は大きなトラブルにはなりませんでしたが、相手の保護者がお礼に来てくれた際に、「実はお風呂に入りたいと言われて驚きました」と、やんわり伝えておいてもよかったのかもしれません。人様の家で安易にそういったお願いをしないよう、家庭で話し合ってもらうきっかけにもなったはずです。必要なことは保護者同士で共有していけるといいですね。
著者:木村あや/40代 女性・主婦。2児の母。現在、子育てと両立できる仕事を探し中。
イラスト:ホッター
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)

