ある日の午後のことです。小学2年生の息子がお友だちと一緒に公園で遊んでいたので、私は家で録画しておいたドラマを見ながらのんびり過ごしていました。そんなとき、玄関のドアが開く音が聞こえたのですが……。
まるで自分の家かのように振る舞う子
「帰ってくるには早いな」と思いつつリビングで待っていると、廊下とリビングを隔てるドアが開きました。しかし目の前に現れたのは息子ではなく、なんと近所の男の子でした。
その子は息子と同じ小学校に通っていますが、私はほとんど面識がありません。息子はまだ公園で遊んでおり、男の子だけがひとりで上がり込んできたのです。男の子は開口一番、「あー、疲れたから帰ってきた」と言いました。「え?どういうこと?」と私は頭の中が大混乱。「この子、自分の家だと思っているの……?」と、考えが追いつかないまま固まってしまいました。その間にも、男の子は1階と2階のすべての部屋のドアを次々と開けていきます。
慌てて追いかけた私に、彼は「ふーん、いい家住んでるね」と感想を述べたあと、さらにこう続けたのです。
「俺、ここに住むのもアリだな」
突然人の家に入ってくるという行動にも驚きましたが、そのうえ家中の部屋をすべて開けて見て回る姿には、さらに衝撃を受けました。そして何より、「ここに住もうと思う」という選択肢が彼の中に存在していることに驚きを隠せません。
このまま家にいられてしまっても、私も親御さんも困ると思い、息子を公園へ迎えに行くからと言って一緒に家を出ました。もちろん、その後男の子がわが家に住むことは一切なく、あの日以降、彼がわが家に来たこともありません。
在宅中で息子が帰るのを待っている場合でも、玄関の鍵を閉めることは大切だと痛感した今回の一件。息子には帰宅するときにチャイムを鳴らして呼ぶこと、男の子のように人の家に勝手に入ってはいけないということをしっかり教えようと思います。
著者:波多野 京子/30代女性・主婦
8歳、4歳の兄弟を育てる母。元看護師。ていねいな暮らしに憧れて何度も挫折している。
作画:ゆる山まげよ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)

