3.縄張りを主張している
猫のあごからはフェロモンが分泌されます。これは「自分のものだ」とアピールするために擦りつけるもので、額や尻尾の付け根からも分泌されます。
そのため、飼い主さんにあごを乗せる行動は、縄張りを示している可能性もあります。お気に入りのベッドやブランケットにスリスリするのと同じように、「安心できる自分の場所」と感じたいのです。とくに人間に付けたフェロモンは洗い流されやすいため、繰り返し擦り付けてくる猫も少なくありません。
もし愛猫が何度もスリスリしてくるなら、満足するまでそのままにしておきましょう。十分に「自分のもの」と思えると、落ち着いて離れていくこともあります。
4.楽だから
猫の頭は、横に伸びた背骨で支えられているため、人間よりも首や肩に負担がかかりやすいといわれています。そのため「ちょっと疲れたな」と感じると、飼い主さんの体にあごを乗せて楽な姿勢を取ろうとするのです。
ベッドのフレームや家具の縁にあごを乗せている姿を見たことがある方も多いでしょう。猫にとって、あごを何かに預ける姿勢はリラックスしやすく、首の負担も軽くなるのです。
ただし、猫が安心していない相手や危険なものにあごを乗せることはありません。リラックスしているときに、ちょうど大好きな飼い主さんが近くにいたから…という理由で甘えてくるのかもしれませんね。

