子どもたちが7歳、5歳、2歳だったころの話です。ある夜中に、急に一番下の子の熱が上がってしまい、夜間救急を受診しました。夫は出張中で不在、さらに深夜だったため連絡を取ることもできず、私1人で3人の子どもを連れての受診となりました。
突然ドアを開けられて
受付では体温計や保険証の提出を私1人で行い、それ以外の間は呼び出しの電話がくるまで車で待機していました。順番が来て診察室で診てもらい、すべてが終わり車に戻って子どもたちを乗せおわり、一息ついていたときのことです。
突然、車のドアがガバッ! と開かれ、中年の見知らぬ男性が現れたのです。その瞬間、驚きとともに強い恐怖に襲われました。
その男性は子どもたちの顔を見ると、何かをブツブツと話し始めました。内容はうまく聞き取れなかったものの、不気味な雰囲気に飲み込まれそうでした。すると突然、大きな声で「この子どもたちの顔は、神様からのなんとかかんとか!」と叫び始めました(あまりの恐怖で、正確に何を言ったのか覚えていません)。さらに、子どもに手を伸ばそうとしてきたため、私は完全にパニック状態になりました。
そのとき、近くで状況を見ていた男性がそのおじさんを引っぱってくれて、結果的に何事もなく済んだのです。本当に安堵しましたし、子どもたちが無事でいたことに心から感謝しています。それでも、あのとき感じた恐怖は今でも忘れられません。おじさんが何者だったのか、それからどうなったのかは今もわかりませんが、とにかく助けてくださった男性にはとても感謝しています。
後日、出張から戻った夫にこの出来事を話したものの、人ごとのような淡白な反応をされ、心底腹が立ちました。そこで、助けてくれた男性を「とてもイケメンだった」とわざと大袈裟に褒めて反撃しました。ただ、私自身、放心状態だったせいもあり、その男性にきちんとお礼が言えなかったことだけが心残りです。
この一件以降、外で子どもを1人で見ているときは、常に警戒心を持ちながら過ごすようになりました。また、今回のように勝手にドアを開けられることがないよう、車に乗り込んだらすぐロックをかけるようにもしました。人生には、予想もしない出来事が突然起こることを痛感した出来事です。
著者:佐藤 あおい/30代女性・主婦
11歳、14歳、16歳の3人を育てる主婦。訳あって昨年仕事を辞めて専業主婦をしている。
作画:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)

