「マイコプラズマ肺炎」はうつるの?うつりやすい期間や症状も解説!【医師監修】

「マイコプラズマ肺炎」はうつるの?うつりやすい期間や症状も解説!【医師監修】

マイコプラズマ肺炎の予防法

マイコプラズマ肺炎の予防法

家庭内でのマイコプラズマ肺炎の感染対策を教えてください

マイコプラズマ肺炎には、インフルエンザのような予防接種(ワクチン)はありません。11そのため、日々の感染対策が大切です。ご家族が感染した場合、家庭内での感染拡大を防ぐために、以下の点を心がけましょう。

流水と石鹸による手洗い

マスクの着用

タオルの共用を避ける

定期的な換気

食器の洗浄

十分な休養と栄養

感染予防の基本は、帰宅時や食事前などのこまめな手洗いです。
感染している方は咳エチケットとしてマスクを着用し、看病する側もマスクをして飛沫感染のリスクを減らしましょう。タオルや食器の共用は避け、個人ごとに分けるかペーパータオルを使用するのがおすすめです。また、定期的に窓を開けて換気を行い、ドアノブなど皆が触れる場所は消毒液でこまめに拭きましょう。12

参照:
11.『IASR45(1),2024【特集】マイコプラズマ肺炎2023年現在』(JIHS国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト)
12.『マイコプラズマ肺炎』(厚生労働省)

学校や職場でマイコプラズマ肺炎が流行しているときはどうすればよいですか?

感染予防の基本的な対策に加え、体調が悪いときは無理せず休みましょう。集団生活の場では、自分自身が感染しない、そして万が一感染した場合には他人にうつさないなど、両方の視点を持つことが大切です。
また、日頃から十分な睡眠とバランスの取れた食事を心がけましょう。
咳や発熱などの症状がある場合は、無理して登校・出社せず、自分の身体を休ませることを優先してください。周囲に感染を広げないための社会的なマナーでもあります。

編集部まとめ

編集部まとめ
マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマという細菌が原因で引き起こされる呼吸器感染症です。感染経路は、飛沫感染と接触感染です。
潜伏期間が2〜3週間と長いため、気付かないうちに身近な場所で感染を広げてしまいます。

特徴的な症状は、熱が下がった後も3〜4週間続くしつこい咳です。子どもの場合は痰のからまない乾いた咳がでますが、大人の場合は痰がからむことがあります。初期症状が風邪と似ているため見過ごされやすいですが、市販薬が効きにくいときにはマイコプラズマ肺炎を疑うとよいかもしれません。特にご高齢の方や基礎疾患をお持ちの方は重症化するリスクがあるため考慮しておきましょう。

また、マイコプラズマ肺炎にはワクチンがありません。そのため、ほかの感染症と同じように、こまめな手洗い、マスクの着用、室内の換気など感染対策を徹底し、予防を心がけましょう。また、症状が改善した後も数週間は排菌する可能性があるため、咳が続く間は周囲への配慮を心がけましょう。

もし、ご自身やご家族に、長く乾いた咳や原因のわからない体調不良がみられるようであれば、自己判断で様子をみるのではなく医療機関を受診し、医師の診断を受けることをおすすめします。

参考文献

『マイコプラズマ肺炎』(厚生労働省)

『マイコプラズマ肺炎の発生状況について』(国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト)

配信元: Medical DOC

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