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『味噌汁』の飲みすぎは“あの症状”の原因?胃腸が受ける3つの影響【医師監修】

『味噌汁』の飲みすぎは“あの症状”の原因?胃腸が受ける3つの影響【医師監修】

健康によいとされる食品も、摂りすぎると望ましくない影響が出る場合があります。味噌汁についても同様で、塩分やイソフラボンの過剰摂取、熱い飲み物による消化器系への刺激など、いくつかの点に気をつける必要があります。どのような方が特に注意したほうがよいのか、具体的なポイントを解説します。

中路 幸之助

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

味噌汁の飲みすぎが引き起こす可能性のある健康への影響

このセクションでは、味噌汁の過剰摂取が身体に与える可能性のある影響について解説します。健康によいとされる食品であっても、摂取量が過剰になると望ましくない影響が生じることがあります。適切な量を知り、バランスよく取り入れることが大切です。

塩分の過剰摂取につながるリスク

味噌汁1杯に含まれる塩分量は先述のとおり1〜2g程度ですが、1日に4〜5杯を継続的に飲んだ場合、それだけで塩分の日標量に達してしまう可能性があります。これに、漬物・醤油・加工食品などからの塩分が加わると、総塩分摂取量がかなり多くなることが考えられます。

塩分の過剰摂取が続くと、高血圧のリスクが高まり、長期的には腎臓への負担増加や、浮腫(むくみ)の原因になることもあります。特に、もともと腎機能が低下している方や、高血圧の治療中の方にとっては、塩分管理が療養上の重要課題のひとつとなります。こうした方は、消化器内科や腎臓内科での定期的な相談を通じて、食事内容の調整を行うことが望まれます。

飲みすぎを防ぐためには、1日1〜2杯を目安にするとともに、できるだけ減塩味噌を活用する、だしを丁寧に取って味噌の使用量を減らすといった工夫が役立ちます。

イソフラボンの過剰摂取に関する注意点

大豆イソフラボンには女性ホルモン様の作用があることから、過剰摂取による影響も懸念されています。食品安全委員会は、大豆イソフラボンのアグリコン(活性型)換算で、食品からの摂取を1日あたり70〜75mgを上限の目安としています。通常の食事から摂取するレベルでは過剰摂取にはなりにくいですが、健康食品やサプリメントとの併用には注意が必要です。

特に、乳がんの治療中や乳がんの既往がある方、甲状腺疾患をお持ちの方は、イソフラボンの過剰摂取が病状に影響を与える可能性が指摘されています。こうした方は、主治医や腫瘍内科の医師に相談のうえ、適切な摂取量を確認することが重要です。日常的な味噌汁1〜2杯程度であれば過剰摂取にはなりにくいと考えられていますが、念のため医療機関での確認をおすすめします。

消化器系への影響と胃への負担

味噌汁は熱い状態で飲まれることが多いですが、熱い飲食物を習慣的に摂取することは食道や胃の粘膜に刺激を与える可能性があります。国際がん研究機関(IARC)は、65度以上の熱い飲み物の習慣的な摂取を食道がんのリスク因子として位置づけています。

味噌汁そのものが原因というよりも、「熱いまま素早く飲む」という習慣が問題になる可能性があります。少し冷ましてから飲む、または適切な温度に調整することで、このリスクを低減することができます。また、消化器系に不調を感じている方は、消化器内科への受診を検討されることをおすすめします。

まとめ

味噌汁はがん予防との関連性が研究で示されつつあり、塩分については発酵食品ならではの特性を踏まえた正しい理解が求められます。飲みすぎによる塩分過多には注意が必要ですが、具だくさんにして汁の量や濃さを控えめにし、1日1杯程度を目安に減塩の工夫を取り入れれば、健康的な食生活の一部として活用できると考えます。味噌汁は「がん予防の特効食品」ではなく、減塩を意識した食生活の中で上手に取り入れたい食品と言えるでしょう。気になる症状や持病がある方は、消化器内科や腎臓内科などに相談しながら、自分に合った摂取方法を見つけることをおすすめします。

参考文献

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

食品安全委員会「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」

国立がん研究センターがん情報サービス「がんの統計・予防」

農林水産省「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」

配信元: Medical DOC

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