高校を卒業して数年後のことです。僕は友人と一緒に婚活パーティーに参加しました。すると、友人がひとりの女性に目線を向けて「アレ、先生じゃない?」と言ったのです。僕は「似てるだけだよ」と答えました。高校時代、僕たちの部活の顧問だった先生は真面目で、プライベートな姿をまったく想像できなかったからです。しかし……。
婚活パーティーで思いがけない再会
その後も友人は「メガネをしてないけど絶対に先生だよ!」と何度も言いました。気になって参加者のプロフィールを見てみると、そこに書かれていた名前は、たしかに部活でお世話になった先生のものでした。
するとしばらくして、先生のほうから僕に「少しお話ししませんか?」と声をかけてきたのです。先生がプロフィールカードを目に近づけるようにして見ていたため、僕はさりげなく「カード、見えづらいですか?」と尋ねました。
すると先生は「そうなんです。今日はコンタクトレンズを家に忘れてきてしまって」と答えました。
先生とふたりきりで話すことになって…
先生は僕だと気づいていないようで、どう対応したらいいのか戸惑いました。ただ、その場の空気を悪くしたくなかったため、僕はそのまま会話を続けることに。
仕事の話になったとき、「今はどちらの学校で先生をされているんですか?」と尋ねてみました。
すると先生は、「今は工業高校で教えているんです。進学校とはまた違う大変さがあって、毎日バタバタしています」と答えました。学校名を聞くと、どうやら今も僕たちの母校にいるようでした。
僕は高校卒業後に工場で働いていました。ただ、正直に話すと、先生に僕の正体を気づかれてしまうかもしれないと思い、とっさに「外資系商社に勤めています」と答えてしまいました。結局、本当のことを言えないまま、最後まで話を合わせることになったのです。
それから半年ほど経ったころ、僕は先生と再び顔を合わせる機会がありました。思いきって「先生はまだ独身ですか?」と聞くと、先生は「そうよ」と笑って答えました。僕が「メガネをやめてコンタクトレンズにしたら、印象が変わるかもしれませんね」と言うと、先生は「外見より中身が大事なの」とひと言。
その言葉を聞いて、僕は思わず「婚活パーティーではメガネを外していたのに」とツッコミたくなりました。さらに先生は「久しぶりね」とも言ったため、「半年前に婚活パーティーで会いましたよ」と真実を言いたくなりましたが、そこはぐっとこらえました。婚活でとても驚いたエピソードです。
著者:八木ケン/20代男性・親からも上司からも、「早く結婚しろ」と急かされている、サラリーマン。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
※AI生成画像を使用しています。
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