義母の服をめぐる親子げんかについて謝罪するあすかに対し、母は仕事中にため息と冷たい態度で不満を示します。そして突然、「もう、あんたとは会いたくない」と絶縁を告げたのです。あすかは涙を流しながら壮太を連れて帰宅し、全てを夫に打ち明けることに…。
何とか母との関係を保ちたい
あの喧嘩の夜、私は眠れなかった。母の「あんたの立場なんてどうでもいい」という言葉が、まるで呪文のように耳から離れない。でも、このまま喧嘩別れみたいになるのは嫌だった。やっぱり、なんだかんだ言っても、私は母が好きだったのだと思います。
翌朝、意を決して母にメッセージを送った。
「お母さん、昨日はごめんね。売り言葉に買い言葉だった。何か埋め合わせさせてね」
しばらくして「大丈夫よ」と一言だけ返事が来た。
よかった、これで普通に戻ったんだ。そう思って、ホッと胸をなでおろした。いつものように、仕事を手伝うために壮太を連れて母の家に向かった。
ため息に心がえぐられる
母の家に着くと、母は壮太を抱き上げ、「壮太、よく来たね」と満面の笑みを浮かべます。壮太もうれししそう。母の家に入るときの、温かい空気。私は、この空間が壊れるのが怖かったので、変わらぬ空気に安心感がこみあげました。
でも、私と二人きりになった瞬間、母の態度はガラッと変わりました。
仕事の手伝い中、母は終始ため息ばかりつくのです。
「はぁ…」
「はぁ〜〜…」
その度に、私の心臓はギュッと縮まる。私が何かしたかと聞いても、母は「なんでもない」と答えるだけ。その「なんでもない」が一番キツかった。明らかに私への不満を態度で示しているのだ。まるで透明なナイフで心を刺されているようです。
そして、作業が一段落した時だった。母は突然、顔を私に向けました。その顔は冷たく無表情。まるで、私という存在が視界に入っていないかのようにすら思えました。

