母からの拒絶に涙が溢れる
「ねえ、あすか」
その声は、昨日までの怒鳴り声よりもずっと恐ろしかった。
「あのね、あんたの態度にガッカリした」
「…昨日のこと?」
「違うわ。今までの全部。少しは親に対しての態度を考えてほしかったわ」
親に対して考える?今までどれだけ母の顔色を伺って生きてきたか、母は知らないのでしょうか?私がどれだけ、母の期待に応えようと努力してきたか…私の脳内にははてなマークが浮かびます。
「もう、あんたとは会いたくない」
母の冷たい言葉に「嫌だ!お母さんごめんなさい、これからも一緒にいてよ」とすがりたくなるのかと思ったけれど、そんな気持ちにはなれませんでした。あるのは冷たい感覚だけ。
「…分かった。もうこないから」
絞り出すようにそう答えるのが精一杯。
できるだけ早く実家を立ち去るため、母屋で大好きなテレビを見ていた壮太を呼び出し、玄関に向かおうと背を向けた瞬間、涙があふれてきました。ポタポタと床に落ちる涙は、悔しさなのか、悲しさなのか、それとも、ようやく解放されたという安堵感なのか、自分でも分かりません。ただ、今まで溜め込んできたものが、せきを切ったように流れ出たのです。
母は、私の涙を見ても、何も言いません。私は壮太の手を握ってできるだけ平静を装って家に帰り、壮太が眠った後にすべて夫に話そうと決めました。
あとがき:突然の断絶
直接的な怒鳴り声よりも、無言の圧力やため息が一番人を追い詰めることがあります。母の「あんたとは会いたくない」という言葉は、あすかさんの心臓を射抜いたとありますが、同時に長年の呪縛からの解放の宣告でもあったはずです。玄関で流した涙は、悲しみだけでなく、もう耐えなくていいという安堵も混ざっていたのではないでしょうか。一人で抱え込まず、夫の俊さんに全てを話し、助けを求めたあすかさんの行動は賢明です。ここから、新しい人生を歩むための土台が築かれていくことに期待します。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

