
及川光博主演、10月12日(日)にスタートする新日曜ドラマ「ぼくたちん家」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系)。このたび、本作の美術デザイン・荒川淳彦氏にインタビューを実施した。
■「社会のすみっこ」で生き抜く姿を笑いと涙で描く、奇妙なホーム&ラブコメディー
現代でさまざまな偏見の中で生きる「社会のすみっこ」にいる人々が、愛と自由と居場所を求めて、明るくたくましく生き抜く姿を描く完全オリジナルストーリー。
本作のプロデュースを務めるのは、「野ブタ。をプロデュース」(2005年、日本テレビ系)、「だが、情熱はある」(2023年、日本テレビ系)など多数のドラマ・映画を世に送り出してきた河野英裕。そして脚本は、日テレシナリオライターコンテストで2023年度審査員特別賞を受賞した松本優紀が手掛ける。
■わずか15分で浮かんだ「井の頭アパート」
本作で主人公・玄一(及川)らが住む「井の頭アパート」に注目。ドラマの中でも重要な舞台の 1 つだが、荒川氏は台本を読んでから、“わずか 15 分”でイメージが浮かび上がったという。ここでは、監督らと共に緻密にデザインを練り上げていった舞台裏に迫る。さらに、知ればドラマがより楽しくなる 4 つのこだわりポイントも紹介する。
■美術デザイン・荒川淳彦氏インタビュー
井の頭アパートは築 60 年の還暦を迎えたアパートなので、あちこちが痛んでくるけれど、その古さをそのまま出してしまうと若い人が寄り付かないアパートになってしまう。そこで、ドラマを観るお客さんに「楽しそう」「ああいうところ住みたいね」と思ってもらえるような空間づくりを意識。
そして、普段から大切にしている「ドラマチックなうそをつく」という考えを今回も大事にし、思い切ってアパートのデザインを提案しました。
ポイント1: リアル感を追求したセットの秘密
リアルさを追求するためにセットの地面にあえて凸凹を作り、井戸端や花道があった設定で役者が歩いたときの動きに自然な変化が生まれる工夫を施しました。
ポイント2:玄一の部屋にある不自然な柱
玄一の部屋には、一見“不自然な柱”が 1 本存在するが、これは実際の建築構造上、取り外せない柱となっている。美術側の遊び心を加えた “エクスキューズ”となり、物語を通して何度も登場するため、ぜひチェックしてほしいです。
■「井の頭アパート」の部屋数は…?
ポイント3:部屋の扉に施された数字のこだわり
部屋のドアに施された番号は、ヨーロッパ式の書体を使用。建築当時の雰囲気や、坂井真紀演じる大家・井の頭今日子の先代からのシャレた家柄を踏まえ、当時流行していたヨーロッパ風のデザインを反映させました。
ポイント4:井の頭アパートの部屋数は...?
アパートの外観には、実際の部屋数分だけガスメーターを 2 箇所に設置。ドラマを観る際は、ぜひ「『井の頭アパート』には何部屋あるのか」も推測しながら楽しんでみてほしいです。
単なる物語上の舞台に留まらず、ドラマを引き立てる重要な役割を果たしている「井の頭アパート」。ドラマが進む中で、この空間がどのようにキャラクターたちの物語を支えていくのか、ぜひ注目。

