車通りのある道路の脇。
どこからか迷い込んでしまったのか、
小さな小さな茶トラの子猫さんが
ポツンと座っています。
「ミャー、ミャー」
心細そうな声で
一生懸命に鳴いています。
そこへ通りかかった優しい女性が、
子猫さんに気がつきました。
そっと近づいていくと、
子猫さんは逃げるどころか、
「見つけてくれてありがとう!」とばかりに
足元へ嬉しそうに駆け寄ってきます。
この小さな命を放っておけず、
女性はお家に連れて帰ることを決めました。
持っていた黄色いバケツに、
子猫さんをそっと入れてあげると……
すっかり気に入ったのか、
それとも守られている安心感からか、
バケツのフチにおててをかけて
ちょこんとお座り。
ゆらゆら揺れるバケツの中から、
不思議そうに周りの景色を
じーっと見つめています。
もう寂しい思いはしなくて大丈夫。
あたたかいお家で、
たくさんの幸せが待っているのでした。

