
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。
今回は『東方Project二次創作シリーズ 切れぬ牌などあんまりない!』(原作:東方Project、監修:堀慎吾)の漫画担当・宇城はやひろさんに注目し、オーバーラップのWebマンガサイト「コミックガルド」で連載中の『紙屋院文は博徒になりたい!』をご紹介しよう。
同作は未成年の賭博が許された世界を舞台に、地味系女子中学生が麻雀に熱中する様子が描かれた一作。以前宇城さんのX(旧Twitter)に第1話が投稿されると、5000以上の「いいね」が寄せられている。そこで作者の宇城さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■賭け麻雀で興奮を味わう女子中学生

――手持ち2000円、残り点数も2000点…おかっぱに丸眼鏡の地味カワ系少女の中学1年生・紙屋院 文(かみやいん ふみ)は、大学生に囲まれた雀荘で追い込まれていた。
ある日、「青少年経済感覚育成法」という“未成年による少額の賭博が認められる法律”が実施される。様々な賭博があるなかで、特に政府は対面での金銭のやり取りや、心を読み合う駆け引きを学べる麻雀を推奨。その後、麻雀の射幸性によって多くの少年少女が“賭け麻雀”に没頭してしまうい、“大麻雀時代”が到来してしまうのだった。
私立北千代中学、麻雀部1年の紙屋院は4万分の1の確率で出るといわれている“国士無双”が聴牌(てんぱい)しており…。読者からは「主人公が思ったよりもクズで笑った」「後半の展開にヒリついた」といったコメントが寄せられていた。
■作者・宇城はやひろさん「個人的な目標としては、箱根の旅館とかに引き籠って2~3日麻雀したり温泉に入ったりしたいです」

――『紙屋院文は博徒になりたい!』を描き始めた経緯をお教えください。
麻雀漫画はデビュー当時からずっと描きたくて、前作の『切れぬ牌などあんまりない!』を描いた結果、真剣勝負の麻雀を全力で描くということに関してはかなり満足していました。
次の麻雀漫画の連載の企画は、もっとギャグ要素多めの麻雀漫画を描きたいなと思っていたところ、デビュー当時からお世話になっていた編集さんにお声がけいただき連載を始めさせていただいた次第です。
企画段階では麻雀とは全然関係ない“ゆるふわ歴史蘊蓄(うんちく)モノ”や“ゆるふわドライブモノ”なども考えていました(基本的に自分はツイッターでたくさんの人に拡散いただいたイラストを中心に据えて企画を考えています)。
――第1話を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
主人公の紙屋院文は自分の分身みたいな存在で、中学生くらいの時に持ってた卑屈な承認欲求や、勝負ごとに負けた時に己の心を守るために全力で自分に対して嘘をつく(さっきの勝負は本気を出していなかった...的な)ことのリアリティみたいなものにはすごくこだわっています。
知人の子の女子中学生に本作を見てもらったら「クズしかいねえ」という感想をいただいたので、たぶんリアリティはあるはず…。低レート麻雀で小銭をあさましく奪い合う主人公たちの姿に注目していただければ幸いです。
――麻雀がテーマでもある作品ですが、やはり宇城さんも趣味で麻雀に取り組まれているのでしょうか?
大学生のときに麻雀を覚えてしまって留年したり私生活がめちゃくちゃになったり、52時間連続で麻雀を打った結果一時的に右腕が動かなくなったりと、わりと人間として駄目なレベルで麻雀に取り組んでいました。でも麻雀を打っていた経験が漫画を連載する上でのバックボーンになっているので、結果的には良かった気がします…(?)。
――2026年の展望や目標をお教えください。
とりあえずのところ現状の1話1話を読者の皆様に楽しんでいただけるような作品作りを心掛けて、ハリウッドとかで映画化されるよう頑張りたいと思います。
個人的な目標としては、箱根の旅館とかに引き籠って2~3日麻雀したり温泉に入ったりしたいです。
――読者へメッセージをお願いします。
『紙屋院文は博徒になりたい!』を読んでいただいて有難うございます。エゴサの鬼なので、SNS での感想はすごく励みになっています。最近返信ができないケースが多くなっていますが、コメントなどはすべて見ています。
これから主人公の文がどうなるのか自分でも全然わかっていないのですが、博打地獄に堕ちたり堕ちなかったりする文のフラフラした生き方を楽しんでいただければと思います。
また『紙屋院文は博徒になりたい!』単行本は最新第2巻が発売中です。コミックガルドの公式サイトから第1話が読めますので、ぜひ見てみてください!

