婦人科形成術では、抜糸が必要ないこともあるそうです。そのほかに、手術を受けるときの痛みや傷跡が残ることの不安について、SOL CLINICの向井先生に話を聞きました。

監修医師:
向井 英子(SOL CLINIC)
2001年藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)卒業。2008年藤田保健衛生大学大学院(現・藤田医科大学大学院)修了、博士号取得。2011年順天堂大学医学部附属静岡病院形成外科部長、2012年戸田中央総合病院形成外科部長、2016年湘南美容クリニック 宇都宮院院長就任、2020年湘南美容クリニック 川崎院院長就任、2022年SOL CLINIC開院。日本形成外科学会認定専門医、ボトックスビスタ認定医、ジュビダームビスタ認定医、日本体育協会公認スポーツドクター、医学博士、日本美容外科学会(JSAPS・JSAS)正会員、日本頭蓋顎顔面外科学会正会員 日本創傷外科学会正会員。
編集部
婦人科形成術はデリケートゾーンなので、手術が不安です。
向井先生
小陰唇をはじめデリケートゾーンは非常に繊細な部位ですし、女性器は痛みにとても敏感です。また痛みの感じ方には個人差があり、「術後の痛みが不安」という人も少なくありません。そのためクリニックによってはオプションとして、鎮痛効果が72時間続く麻酔を使用できることもあります。痛みが不安な場合は、ぜひ医師にご相談ください。
編集部
傷跡が残ることはないのですか?
向井先生
一般的に女性器は血流が良い部位なので、傷の回復が早いという特徴があります。また、ひだなどに隠れて傷跡が目立ちにくいとされています。
編集部
手術後には抜糸が必要なのですか?
向井先生
抜糸が必要な場合と、抜糸が不要な場合があります。吸収糸という糸は体に吸収されて溶ける性質があり、抜糸が不要となります。また糸の違いだけでなく、縫い方によっても抜糸が必要な場合と不要な場合があります。
編集部
吸収糸は手術後、いつ溶けてなくなるのですか?
向井先生
素材の種類によりますが、だいたい手術後1か月前後で吸収されていきます。ただし、糸の張力が強いものは溶けて消えるまでに時間が長くかかり、短期間で吸収される糸は張力も弱くなります。
※この記事はMedical DOCにて【「婦人科形成術」は抜糸しない? 溶ける糸っていつ溶けるの?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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