先日、2年ぶりに伊勢神宮にお参りする機会がありました。神社本庁のツアーでお木曳行事に参加したのですが、その前日は、外宮と内宮にお参りして、神宮や行事についてのレクチャーを受けさせていただきました。
式年遷宮記念 せんぐう館に行くたび、式年遷宮のために準備される装飾品や楽器、武具、装束、などの神宝が、伝統技術の粋であり、それを後世に伝えるという重要な役割を担っていることがわかります。鏡や柱、扉、馬具などどれも何十工程もの手順で何年もかけて作られているのです。前回来たときも、仕事をもっと丁寧にやらなければと内省させられました。
ツアー参加者の方は質問のレベルが高くて「御扉の御用材はどの時点で決めるんですか? 木の成長具合も関係するんですか?」などと私には思いもつかない質問をされていました。神宮広報室の音羽さんは「湿度を調べて水分量などで決めます。赤身の木は水分量が少なく、白い木は水分が多めです。水の中に木を漬けて吸収させ、そのあとで抜くと、水分量が一定になります」などど答えられていました。
伊勢神宮の周辺は、昔から民家からの火災の延焼を防ぐため、防火用のため池を作り、火除け地としているそうです。そして今回はじめて知ったのですが、日本語で「火除け」の火は「フィ」と発音するのが正しいとのこと。ファイヤーと通じるのは偶然でしょうか。火の言霊なのかもしれません。50音とか言われていますが、実はもっとたくさん音があるようです。
鳥居は全国に何種類あるか知ってる? というクイズの答えは36種類でした。2年前にもお話を聞いて印象的でしたが、鳥居は上に向かってハの字のように角度がついていて、水はけを良くしているそうです。伊勢神宮の場合は内側に直径の4分の1だけ傾いているので1/4転びと言われています。鳥居を見てどのくらいの転びか判定できたら上級者です。火や水など、五大元素とうまく共存する知恵があちこちにありました。
パワースポット的には、外宮の亀石、猿面石、内宮の橋の擬宝珠(右側通行で帰る時とき最後から二番目)、などが有名ですが、境内全体がパワーに溢れています。猿面石は、昔は兜石とも呼ばれていて、関ヶ原の合戦に出る前に武将が触りに訪れたといういわれが。亀石は健康・長寿のご利益があるとされています。内宮の橋の擬宝珠を触ると、また参拝に来られると言われています。前回触ってまたこうしてお参りすることができました。
伊勢神宮にお参りしたら、このところの飛蚊症が薄くなったような……。伊勢神宮の霊験はガチかもしれません。
外宮にて、木からパワーを吸収させていただきました。正式参拝するのでジャケットを着用することになりましたが、持っていなくて急いで買いました。

内宮の橋の擬宝珠は、橋を架け替えても、先人の苦労を偲ぶために、同じ擬宝珠を設置しているそうです。最後から2番目の擬宝珠内には橋の安全を祈って饗土橋姫(あえどはしひめ)神社の萬度麻(まんどぬさ)が収められているとか。

