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母「オイショオイショする」かわいい言い間違いも、悲しく思えてきて #母の認知症介護日記 320

母「オイショオイショする」かわいい言い間違いも、悲しく思えてきて #母の認知症介護日記 320

アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんが施設で暮らすようになってから、半年がたちました。最初のうちは、あーちゃんが不安にならないように、ワフウフさん姉妹は交代しながら毎日欠かさず面会に行っていたのですが、今はときどき休みの日を入れながら通うようになりました。ワフウフさんは週に3~4日働き、姉・なーにゃんは月初めの1週間、集中して働いているため、どうしても2人の都合が合わないこともあります。ある日、あーちゃんに「明日と明後日は2人とも仕事だから、面会には来られない」と伝えたところ、あーちゃんは「ええ! なーにゃんちゃんって仕事しているの?」ととても驚いていました。もちろん、認知症になる前はなーにゃんの働き方も理解していたのですが、こうやって少しずつ娘のことを忘れていくのかと思うと、ワフウフさんはちょっと悲しくなってしまったのでした。

言葉がどんどん抜け落ちて…

先日、病院に行った帰りにあーちゃんと外でランチをしたときのこと。あーちゃんは、なーにゃんが施設から預かってきた食前の薬を渡すと「食前の薬? 私、食前に飲む薬があるの?」と言い、ワフウフさん姉妹はびっくり。その薬は、あーちゃんの持病である糖尿病の薬で、もう何十年も飲み続けているものです。さらに、食後の薬を見ても「食後の薬もあるの?」と不思議そうに言うだけ。以前は「薬はちゃんと飲まなくてはいけないもの」という認識があったはずですが、今は施設で管理をしてもらっているため、自分が薬を飲んでいるという意識が薄れているのかもしれません。

母の認知症介護日記/ワフウフ

認知症を診てもらっている病院に行った日。病院のある場所が、以前ダンスに通っていたときの乗り継ぎ駅だったこともあり、急にダンスのことを思い出したあーちゃん。「ダンスをやめちゃったのよねえ」と言いますが、もちろんそれは知っています。

母の認知症介護日記/ワフウフ

だって、やめると連絡をしたのは、なーにゃんだから……。

母の認知症介護日記/ワフウフ

その後も、何度も同じ話を繰り返しているあーちゃん。

母の認知症介護日記/ワフウフ

そして、やめた理由について話していたのですが、発表会には出なくても構わないと言われ、回数を減らしてでも続けてほしいと言われたにもかかわらず、なぜかあーちゃんの中ではまったく違う記憶になっていました。

母の認知症介護日記/ワフウフ

それから、先生ご夫婦を囲んで生徒皆のおごりで飲みに行くことがあったようで、それが嫌だったと言い始めたのですが……。「オイショオイショ」とは……? 間違え方がかわい過ぎます。


なーにゃんが、言い間違いを正したのですが……。

母の認知症介護日記/ワフウフ

このところ、あーちゃんは言葉そのものが頭の中から抜け落ちているようで、ピンときていない様子。なんとか意思疎通ができるままでいてほしいのですが……。

先日、認知症を診てもらっている病院に行きました。この病院は、以前あーちゃんがダンスのレッスンに通っていたときに乗り継ぎで使っていた駅にあるのですが、以前はひとりで自宅から来て待ち合わせをすることがなんとかできていたあーちゃんも、今はもう自分がどこにいるのかわからない様子です。でも、駅の名前を聞いたらダンスの記憶だけがよみがえったのか「そういえば私ねえ、ダンスをやめちゃったのよ」と、突然言いだしました。

もちろん、あーちゃんがダンスをやめたことは私たちだってよく知っています。だって、やめる連絡をしたのは姉・なーにゃんだから……。あーちゃんの中では「発表会の参加を断ったら、先生が感じ悪くなったから」やめたことになっているようですが、先生は発表会に出なくても構わないと言ってくれていて、回数を減らしてもいいからレッスンを続けてほしいと言ってくださっており、まったく違う記憶に書き換えられているようでした。

そして、ダンスの先生夫婦を囲んで生徒皆のおごりで飲みに行くことがよくあったらしく、あーちゃんはそれが嫌だったという話をし出しました。「皆で先生ご夫婦をオイショオイショするのが嫌だった」と言うのですが「オイショオイショ」とは……? なんだかかわいい言葉があーちゃんの口から出てきました。おそらくヨイショのことだと思いますが、あーちゃんはこのごろ単語をどんどん忘れていってしまっていて、会話が成り立たないことも多くなっているのです。あーちゃんの頭の中から、言葉そのものが抜け落ちていってしまっているのは、とても悲しいです……。

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ただの言い間違いであれば、かわいくてほっこりしますが、それが言葉を忘れ始めていることを意味していると思うと、複雑な気持ちになってしまうのは理解できるのではないでしょうか。症状が進行していくことを覚悟していたとしても、実際にその様子を目の当たりにするのはつらいですね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

配信元: 介護カレンダー

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