大腸ポリープを予防する食べ物・食生活
肉食に偏らず、野菜などの食物繊維を摂り、過食を予防するバランスの良い食事が大切です。また、節酒も重要ですので、ぜひ実践しましょう。
食物繊維
大腸がんにおいて、食物繊維が非常に少ない人で大腸がんのリスクが高くなることが報告されています。予防するためのはっきりとした摂取量についてはわかっていません。多く摂ればとるほど大腸がんを予防できるというわけではないようです。しかし、食物繊維の摂取量不足は明らかな大腸がんのリスクとなるため、極端に野菜、キノコなどの食物繊維が少ない偏食にならないようにしましょう。
カルシウム・ビタミンDを含む食事
大腸がんのリスクはカルシウムの摂取量が少ない人と比較して、摂取量が多くなると、大腸がんの発生リスクが低くなりました。また、カルシウムとビタミンDの両方の摂取量が多いと大腸がんの発生リスクが低くなることもわかっています。カルシウムはがんの発生に関与する二次胆汁酸を吸着する事、細胞増殖や分化に直接作用してがんの発生を予防していると考えられています。ビタミンDはカルシウムの吸収に影響しているため、両方の摂取量が高い群で大腸がんのリスクが低くなったと考えられています。これからのさらなる研究が待たれますが、カルシウムやビタミンDを多く含む食事を摂ることも大腸がんを予防すると考えられます。
カルシウムが多い食材:牛乳、チーズ、ヨーグルト、煮干し、昆布、ひじき、ゴマ
ビタミンDが多い食材:きくらげ、シラス、鮭、いわし、さんま、しいたけ、卵黄
大腸ポリープの予防法
今までの危険因子をふまえ、予防法を考えましょう。
・禁煙
・節酒
・適度なカロリー摂取
・バランスの良い食事(肉食が過剰にならず、食物繊維をしっかりとる、カルシウムやビタミンDの摂取もする)
・定期的な運動をして肥満を防ぐ
これらの事に気を付け、大腸がんを予防しましょう。特に家族歴がある方では注意が必要です。また、40代以上で定期的に大腸がん検診を受けることも非常に有効です。早期に治療をすれば大腸がんは完治が見込める病気です。症状が分かりづらいため、定期的ながん検診で早期に発見しましょう。

