
3連休はお家でゆっくり漫画三昧!2025年上半期によく読まれたバズ漫画を紹介。
結婚して5年、もうすぐ36歳になるミカはそろそろ子どもがほしいと焦っている。しかし、同い年の夫は「まだいいじゃん」とはぐらかすばかり。妊活を焦るミカと向き合おうとしない夫のすれ違いを描いた、漫画家グラハム子さん(@gura_hamuco)の新刊『うちの夫は子どもがほしくない』を紹介するとともに、制作の経緯や込めた思いについて話を聞いた。
■「子どもを持つことが幸せの象徴ではない」欲しくない派の真意



結婚5年目で夫婦仲は悪くないものの、子どもに対する価値観の違いでミカと夫はすれ違っている。ミカはタイミングを見て子作りの相談をするが、夫は機嫌を悪くして話をそらすばかりだ。
■子どもの有無ではなく「夫婦の問題」
本作の見どころについて、グラハム子さんは「タイトルを見ると子どもの有無をテーマにしているように見えるが、実は大きなテーマはそこではない」と語る。取材を重ねて気づいたのは、「子どもの有無で悩んでいるのは確かなのだが、もっと広く捉えると『夫婦の問題』なのだ」ということだという。
結婚までした夫婦には愛情がある。その愛情があるがゆえに、相手を尊重したいと願い、相手を尊重すると今度は自分を抑圧して苦しくなる。本作は、その苦しさをどうにか和らげようと試行錯誤する主人公が、自分で自分の生き方を見つけていくところに重点を置いて描かれている。主人公だけでなく夫側の心の動きも多く描いているため、「ぜひ自分はどちらに近いかな?と、考えながら読んでいただけたら嬉しい」と呼びかけた。
価値観の相違に耐えられなくなったミカが「別れも視野にいれていかなきゃ…」と言った途端、夫は「わかった。作ろう、子ども」と答える。「別れるくらいなら子どもいるほうがマシだわ」という夫の態度は、お互いの落としどころを見つけたように見えたが、事態はそう単純ではない。
読者からは「子どもを持つことが奥さんだけの選択みたいな回答は誠意がなさすぎる」「リアルな覚悟がないなら結婚なんてするな」といった厳しいコメントも寄せられた。夫には夫の「子どもがほしくない」理由があったなか、2人がどのような結論を出すのかが見どころだ。
取材協力:グラハム子(@gura_hamuco)
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