
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。
今回はマガジンハウス「SHURO」で定期連載している『カッパのカーティと祟りどもの愛』の作者・宮崎夏次系さんに注目し、早川書房より出版された『もじるひと』をご紹介しよう。

同作は、東西の名作文学のタイトルをもじった漫画を収録した短編集。以前宮崎さんのX(旧Twitter)に同作のエピソード『武士よさらば』が投稿されると、多くの人の関心を集めて1.8万もの「いいね」が寄せられている。そこで作者の宮崎さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■なぜか書く文字が“古文書風”になってしまう…

幼少時の頃から文章を書く際、すべて“古文書風”になってしまうササキ。学生になった時でもそのクセは直らず、学校に居残りにさせられたササキは、担任のリチャード先生に「先生は困惑している」「お前の答案はなぜいつも古文書風になってしまう?」と問いただされていた。
そんな先生の指摘に耐えられず、途中で下校するササキ。すると、同級生のオカPに声をかけられ、これから赴任することが決まったリチャード先生の寄せ書きに一筆入れることを頼まれ…。
読者からは「不思議な話で、しかも笑えるって新感覚」「どうしたらこんな設定が思いつくのか」といったコメントが相次いでいた。
■作者・宮崎夏次系さん「スタッフのおじさんの胴にSTAFFとかっこよく描いたので、注目してほしい」

――『もじるひと』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
『もじるひと』の連載がスタートしたのは、早川書房さんの「SFマガジン」で7年ほど連載させていただいた『と、ある日のすごくふしぎ』を終えたあとで、新しいテーマに困っていたところ、担当編集者さんから「クラシック小説をもじる話はどうか」と助けていただいたことがきっかけです。漫画ばかり読んできた人生で、古典小説など無知なままでのスタートでした。
――『武士よさらば』を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
絵もキャラクターのしぐさも、もうちょっとふざけながら、楽しみながら描きたいなという気持ちでしたので、最後に出てくる「マイナー武将展」スタッフのおじさんの胴にSTAFFとかっこよく描いたので、注目してほしいです!
――『もじるひと』では文学作品をもじったタイトルにされていますが、例えば、これまでのテレビ番組をもじるとすれば、どのような番組を選びますか?
『北の国から』をもじるというのも、おこがましいかと思いますが、「北のウニかな」ですと養殖ウニたちのお話になるかもしれません、、。
――マガジンハウス「SHURO」で『カッパのカーティと祟りどもの愛』を連載していますが、改めまして2026年の展望や目標をお教えください。
どうもありがとうございます。2巻以降はたくさんヨーカイたちが出てきます。人以外のキャラクターにばかり感情移入しがちなので、今年はもう少し、ちゃんと人間側の気持ちに寄り添いたいです。
――読者へメッセージをお願いします。
スローペースの連載で申し訳ありません。もっとたくさん原稿が描けるように、読んでいただけるように、体力を蓄えてがんばりますので、よろしくお願いいたします。

