
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、漫画『百合堕ち悪役令嬢』を紹介する。KOTATSU ROOMさんが、8月19日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、6000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、『ニートくノ一となぜか同棲はじめました』(電子書籍:ナンバーナイン刊、紙書籍:KADOKAWA刊、原案&作画:小龍、ネーム協力:八木戸マト)でも知られる本作の作者の小龍さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■王子と喋る少女を見たお嬢様の怒り

王子と楽しそうに話す少女・アンナを見て、「許せないわ…!」と不満そうに漏らしたお嬢様。そんな彼女にお付きの侍女も「思い知らせてやりましょう!」と背中を押し、お嬢様は話をつける他ないと動き出す。
しかし王子ではなくアンナのもとへ行き、照れながらお茶に誘うお嬢様。混乱する侍女は、アンナが誘いを受け入れたのを見て強い衝撃を受ける。誘いを受け入れてもらい喜ぶお嬢様の姿を見て、侍女はさらに「お嬢様ァァァァァッ!?」と心の中で悲鳴をあげるのだった…。
このお嬢様と少女の思わぬやりとりを読んだ人たちからは、「許せないのそっちなんだ」「その流れは話が変わってくる」「これが叙述トリックってやつか」「全員仲良くしろ」など、多くのコメントが寄せられている。
■「実は侍女がいい役割をしているんです」作者・小龍さんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
もともと創作百合は好きだったんです。それでいざ描こうとしたときに、ショートネタはページ数が限られているのでテンプレートをよく使うのですがそれを逆手にとって百合にしようと思い悪役令嬢というテンプレートを使いました。
――本作では、悪役令嬢が見せる表情のギャップが非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
実は侍女がいい役割をしているんです。これ悪役令嬢とヒロインだけだとちょっと物足りない感じになるのですが侍女視点のモノローグが入ることによって、悪役令嬢のギャップがより引き立てられるようになっているんです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
2ページ目の侍女の「この女(アマ)ァァッ!?」です(笑)。このセリフがコメディ感や次の令嬢のギャップを引き立ててくれてるんで。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
ショートネタはもう勢いでって感じですね(笑)。こんなの見てみたいなって思ったらくだらないことでもすぐにメモをするようにして時間を空けてまた見たときに、まだ面白そうって感じたり発想が膨らみそうならGOするって感じです。
――今後の展望や目標をお教えください。
とりあえず、今はXで『うちのヤンデレな化け猫ちゃん』というシリーズショート漫画がとても好評いただいているのでこの作品をもっとたくさんの方に知ってもらって、もっと盛り上がるように頑張りたいなと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
自分の趣味全開な漫画ばかり描いてますが、どうか温かい目で楽しんでいただけたら幸いです。
これからも応援よろしくお願い致します!

