
「いい?約束だよ。このことは私たち姉弟だけの秘密なの」。埼玉県北部のとある町に住む仲のよい和合(わごう)家の姉弟は、5年前からある秘密を共有していた。その秘密はいまだ守られたまま、姉弟たちは平和に暮らしている。



和合家の長女・里英(大学2年生)は少し買い物の趣味が悪いのが難点。長男・英和(高校2年生)は人はよいが少しおバカ。次男・和希(中学2年生)は頭がよく優秀だが口が悪く長男をなめている。そして次女・希里(中学1年生)は空気が読めず言葉選びが壊滅的。個性的な4人がそろえば口論も絶えないが笑いも絶えず、姉弟仲よく暮らしていた。そんな4人が抱えている秘密とは一体何なのだろうか。
■個性豊かなキャラクター誕生の裏側
本作『和合家ごっこ』の作者は、2017年冬期のゲッサン新人賞(小学館)や、2021年5月期の新世代サンデー賞(小学館)で佳作を受賞し、「DLsite comipo」(viviON)にて『強がりユキヒト君はデレたくないのに』を連載していた漫画家・墨染清(@sumizomesei)さんだ。
全く性格の違う4人姉弟のキャラクター設定について、墨染さんは「せっかく4人姉弟にするなら、性格も見た目もそれぞれ違った方が掛け合いが楽しくなりそうだと思い、いろいろなタイプを設定しました」と語る。最初に少し天然な長女を考え、次にその対になるツッコミ役の冷静な次男、次男と仲の悪い能天気な長男、そして自由奔放な末っ子という順番で決めていったという。
■読者を驚かせた予想外の結末と反響
本作がpixivなどのSNSにアップされると、読者からは「姉弟の真相を知ってすごく驚いた」「まさかの展開、やられました」「最後まで読むと4人の在り方が尊くて読後感が好き」といった声が続出した。
この反響について墨染さんは「予想以上に多くの方に見ていただけて、本当に驚きました」と振り返る。「初めてpixivに投稿した漫画でこんなにたくさんの方に読んでもらえたのがうれしくて、1日に何度もコメント欄をのぞいていました(笑)。私が思っていた以上に、こういう形の姉弟を前向きに受け取ってくださる方が多くて、とてもうれしかったです」と感謝を口にした。
前半はコメディタッチで進む物語だが、真相が判明していくにつれて「クスクス笑いながら読んでたら、一瞬にして泣きたくなった」と見え方がガラリと変わっていく。読者からの評価も高い一作なので、ぜひ一度読んでみてほしい。
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