息子が生後6カ月のころの話です。わが家では子どもの寝室にベビーモニターを設置していたのですが……。
ベビーモニターに衝撃映像
夫は昔から口数が少なく、育児についても何をすればいいかわからないと一歩引いた態度。正直、私は『もっと親の自覚を持ってほしい』と不満を抱えていました。
ある夜、私がキッチンで片付けをしている間、寝かしつけを夫に頼みました。しばらくしてモニターを確認すると、そこには私の前では見せない夫の衝撃の姿があったのです。
夫は眠った息子の小さな手をそっと握り、「パパだよ。いつも元気に育ってくれてありがとうな。ママを毎日疲れさせてごめんな。パパももっと頑張るからな」と、消え入りそうな声で、そしてとてもやさしい表情で話しかけていました。
普段はぶっきらぼうで、息子に無関心に見えていた夫でしたが、そう見えないだけで、本当は息子を心から愛し、私に対しても申し訳なさを感じていたのだと知り、胸が熱くなりました。
モニター越しの映像は少し画質が粗かったですが、夫のやさしい表情ははっきりわかり、私の勝手な思い込みを恥じると同時に、この人を信じてついていこうと心から思えた瞬間でした。この出来事以来、私は夫に育児の不満をぶつけるのではなく、まずは感謝を言葉にするよう心がけるようになりました。
そうしているうちに、夫も少しずつ自信がついたのか、以前より積極的に育児に参加してくれるようになりました。見えにくい部分にこそ大切な想いが隠れているのだと学び、夫婦の絆をより深めることができました。
著者:田辺優香/30代・女性・パート勤務。やんちゃな男の子を育てる新米ママ。育児とパートを両立しながら、日々の小さな幸せを大切に過ごしています。趣味は子どもの寝顔を撮影すること。
イラスト:マキノ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)

