上の子が生まれたときの話です。初孫のためにと、高級ベビーカーを贈ってくれた義父。しかしある日突然「返してくれ」と自宅まで取り返しに来たのです。夫婦で困惑していると、数日後、再び現れた義父が手にしていた物を見て絶句……!
まさかの返品要求!?義父の真意は?
私たち夫婦はどちらもひとりっ子で、お互いの両親にとっても待望の初孫。何をしてもかわいいと言ってくれ、誕生をとても喜んでくれました。
中でも、孫に一番感激していたのは義父。これまで頑なに「スマホは使わない」といっていたのに、孫の写真を見たい一心でスマホの使い方を学び、「必要な物は何でも買ってあげる」と豪語しています。夫も「親父がこんなに子煩悩だとは知らなかった」と驚くほどでした。
子どもが生後5カ月のころ、初めての節句祝いをした私たち。その日、義父は高級ベビーカーを贈ってくれました。事前に何が欲しいかリサーチしてくれ、比較検討して選んだこだわりの品だと言います。私たちも大喜びで、その日から毎日子どもとの散歩やお出かけに使っていました。
ところがある日、義父から「この前のベビーカー返してくれ」という電話がかかってきたのです。ベビーカーを気に入っていた私は驚き、聞き返します。しかし義父は「とにかく返してくれ」の一点張り。戸惑い返答に困っていると、義父が家の前にいるではありませんか。「どういうことですか?」と困惑する私をよそに、義父は「いいから貸しなさい!」と強引にベビーカーを持ち去ってしまいました。
お気に入りのベビーカーを突然回収され、私は言葉を失いました。夫が直接連絡してもはぐらかされ、義母に相談しても「あの人のすることは、昔からよくわからない」と呆れ顔です。夫婦で「お金にでも困っているのか」と心配していた数日後、再び義父がアポなしで訪ねてきました。
「ほら!」と義父が差し出したのは前の物と似ているけれど、どこか違うピカピカのベビーカー。あ然とする私に、義父は「最新型が出たんで新しいのを買った! 前のを下取りしてくれるっていうんで取り替えてもらったよ」と満面の笑み。詳しく聞くと、赤ちゃんの乗り心地が格段によくなっている、というネットのレビューを見て、いてもたってもいられなかったと話し「いいものに乗ってほしかったから」と義父は照れながら理由を告げたのでした。
私たちはその深い愛情に感謝しつつも、さすがに今回は夫が「親父の気持ちはうれしいけど、何も理由を言わずに持って行かれたら何事かって思うからさ、次からは絶対に事前にひと言相談してくれよ」と苦笑いしながらチクリ。義父も「確かにそうだな……」とバツが悪そうに頭をかいていたそうです。
孫を思う熱意は素敵ですが、いくら身内であっても説明不足の行き過ぎた行動は、相手をただ困惑させてしまうだけだと思います。大切な人を本当に笑顔にしたいときこそ、自分のこだわりを突き通すだけでなく、相手の日常や安心に寄り添う心の余裕を忘れないようにしようと、義父を見て思ったのでした。
著者:丘エリ/30代・自営業。3歳・6歳・9歳の元気な3姉妹を育てる母。夫婦共働きで家事シェアを進めるも結局ワンオペになることがしばしば。推しのアイドルを日々の癒しとしている。
作画:ryo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)

