トータス松本“荒木村重”の非情な裏切りと、山谷花純“だし”の気高き最期に「鳥肌立った…」と称賛の声<豊臣兄弟!>

トータス松本“荒木村重”の非情な裏切りと、山谷花純“だし”の気高き最期に「鳥肌立った…」と称賛の声<豊臣兄弟!>

だし(山谷花純)、「おのれ村重ー!!」と怒りと悲しみに狂い叫ぶ
だし(山谷花純)、「おのれ村重ー!!」と怒りと悲しみに狂い叫ぶ / (C)NHK

仲野太賀が主演を務める大河ドラマ「豊臣兄弟!」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第24話が6月21日に放送された。反旗を翻した荒木村重(トータス松本)に降伏を説得する秀長(元の名・小一郎/仲野)らの願いがかなわず、歴史に残る惨劇が繰り広げられる衝撃的な展開が描かれた。(※以下、ストーリーのネタバレを含みます)

■秀吉、三木城&有岡城の陥落を目指し力強く味方を鼓舞

1579年(天正7年)、織田軍は三木城で籠城を続ける別所長治(下川恭平)と、織田信長(小栗旬)を裏切った有岡城の荒木村重を同時に相手にすることになる。

秀吉(池松壮亮)が総大将を務める兵たちは銃声を響かせ、力強く味方を鼓舞する。その勢いに圧倒された別所軍では、自暴自棄に陥る兵も現れ始めていた。そんな兵を冷酷に突き刺し、「じきに毛利が来る」と一人強気な姿勢を崩さない別所賀相(田中美央)。しかし、甥であり若き当主である長治は、その姿をじっと見つめることしかできなかった。
別所賀相(田中美央)の暴走を止めることができない別所長治(下川恭平)
別所賀相(田中美央)の暴走を止めることができない別所長治(下川恭平) / (C)NHK


■自軍の裏切り行為を察知した秀長 さらなる結束で荒木村重を追い詰める

一方、村重が籠城する有岡城では、信長の嫡男・織田信忠(小関裕太)率いる本隊が攻めあぐね、戦況が行き詰まっていた。守りが固い有岡城だったが、秀長はある違和感を覚えていた。それは、10カ月近くも包囲されているにもかかわらず、城内の兵たちに疲弊の色が見えないことだった。

秘密裏に兵糧が運び込まれていると察知した秀長は、深夜、闇に紛れて荷車を押す織田方の兵士たちを発見する。城内に物資を運ぶことで銭をもらっていた裏切り者たちは、咄嗟に秀長らに刀を向ける。そんな彼らに、秀長は「いくらじゃ?いくらで雇われた?わしはその倍出す。その代わり二度とこのような真似をするでない。これまで通りこの砦を守り、織田のために力を尽くすのじゃ」と諭すのだった。こうして秀長は兵たちの結束をさらに強め、村重をじわじわと追い詰めていく。

兵糧が途絶え始めた村重は、幽閉されている小寺官兵衛尉孝高(後の黒田官兵衛/倉悠貴)のもとへ相談に赴く。しかし、長期間にわたる悪環境での幽閉によって正気を失いかけていた官兵衛は、「お互い無様じゃのう…」と迫り、激しく慟哭するのだった。
小寺官兵衛(後の黒田官兵衛/倉悠貴)は過酷な環境での幽閉で正気を失くす
小寺官兵衛(後の黒田官兵衛/倉悠貴)は過酷な環境での幽閉で正気を失くす / (C)NHK


■荒木村重の最悪な裏切り…最愛の妻・だしの毅然とした最期

そんな中、村重の元に秀長から降伏を促す書状が届く。事前に秀長から村重を調略するよう打診を受けていた妻・だし(山谷花純)は、「皆を救えるのは殿だけでござりまする」と必死に説得。最愛の妻の言葉に、村重は「もし万が一のときはこの命にかえてもそなたのことを守る」と約束し、秀長へ直接、降伏を承諾する。

しかし翌朝、村重は「毛利の元へ行って援軍を連れてくる」という書き置きを残し、一人で逃げ出してしまった。家臣たちも愛する妻子も置き去りにし、「わしは死にとうない!死にとうないんじゃ!」と無様にとり乱しながら走る村重。残されただしは絶望し、「おのれ村重~!」と狂気を孕んだ目で絶叫するのだった。

この裏切りに激怒した信長は、見せしめとして残された村重の家臣たちを磔にして惨殺。さらに、だしをはじめとする村重の近親者たちも捕らえられ、京の六条河原にて斬首刑に処されることとなる。

すべてを悟りきった表情で周囲を見つめるだし。目隠しされることを拒否し、「殿、それでもお慕い申し上げておりました」と静かに口にする。そして、長い髪を前に流し、毅然と首を差し出したのだった。

村重のさらなる裏切りを阻止できなかった秀長は、やり場のない悲しみと悔しさに打ちひしがれる。そんな弟を心配してやって来た秀吉は、「おまえがやらねば追い詰められた荒木勢との戦となって、より多くの血が流れたことだろう。自分を責めるな、小一郎」と優しく諭すのだった。
「今楊貴妃」と呼ばれた美しき妻・だし(山谷花純)は京の血で儚く散る
「今楊貴妃」と呼ばれた美しき妻・だし(山谷花純)は京の血で儚く散る / (C)NHK


■天才軍師・小寺官兵衛の復活 羽柴兄弟へ忠誠を誓う

有岡城が陥落したことにより、別所家もやがて降伏するだろうと考えた秀吉たちだが、信忠は父・信長の冷徹な方針に倣い、城内の者たちの皆殺しを命じる。

その時、背後から「恐れながら信忠様に申し上げまする!三木城を力で落としてはなりませぬ」と叫ぶ男の声が響いた。それは、有岡城の暗い牢から救出されたばかりの官兵衛だった。過酷な監禁によってボロボロになった身体で足を引きずりながらも、官兵衛は秀吉たちの前に進み出る。

播磨で生まれ育った官兵衛は、別所家が地元の国衆から深く慕われていることを知っていた。力任せに総攻めにすればたやすく城も領土も手に入るが、それでは民の心までは手に入らない。逆に、血を流すことなく城の者を助けてやれば、国衆たちに真の忠誠を誓わせることができる――。そう訴える官兵衛の言葉を後押しするように、頭を下げる秀吉たち。その熱意に押された信忠は、「好きにいたせ」とすべてを委ねることにした。

命を救われた官兵衛は、秀吉と秀長へ改めて忠誠を誓う。そして、牢の中で死ぬことばかり考えていた自分を、そのたびに竹中半兵衛(菅田将暉)の幻影が引き留めていたのだと語る。

「これよりは小寺ではなく、黒田官兵衛として生まれ変わり、お仕えしたくござりまする!竹中殿に代わって必ずやお二人をお守りいたしまする!どうか今一度私を仲間にしてくださりませ!」と涙を流して乞う官兵衛に、秀吉は「とっくの昔からお主は私の仲間じゃ」と温かく語りかけるのだった。
小寺官兵衛(後の黒田官兵衛/倉悠貴)、涙を流し羽柴兄弟への忠誠を誓う
小寺官兵衛(後の黒田官兵衛/倉悠貴)、涙を流し羽柴兄弟への忠誠を誓う / (C)NHK


■若き当主・別所長治の覚悟と、長く苦しかった三木城の戦いの結末

播磨平定の総仕上げとして、秀吉は自ら三木城を訪れる。しかし、そこで立ちはだかったのは叔父の別所賀相だった。降伏に応じず、家臣たちに攻撃を仕掛けさせようとする賀相だったが、すでに家臣たちは秀吉側に調略されていた。

やがて奥の間に匿われていた当主・長治が捕らえられる。賀相はなおも見苦しく抵抗を続けるが、長治は「もうよいと言うておろう!最後くらいはわしが決める」と厳かにそれを制した。

長治は取り乱すことなく、当主としての気高き覚悟を持って降伏の申し出を受け入れる。美しい花を眺めながら、「間違いにもっと早く気付いていれば」と無念を明かす長治。そして長治は城内で静かに切腹。自らの若き命と引き換えに、最期まで付き従った家臣たちの命を救い、長く苦しかった三木城の戦いはついに終結を迎えた。

播磨攻めが終わり、帰宅する秀吉たち。出迎えた寧々(浜辺美波)のもとには、松寿丸(森優理斗)がいた。足を引きずりながら現れた官兵衛は、奇跡的に生き延びた息子との再会を果たし抱き合う。

一方、秀長は多くの人々の命を奪ってしまったことを悔いて空を見上げていた。慶(吉岡里帆)に「わしは…変わってはおらぬか?」と不安そうな顔を向ける秀長。慶はその顔をぎゅっと寄せ、「何があってもあなたはあなたです。私たちの大事な旦那さまでござりまする」と笑顔を見せるのだった。
慶(吉岡里帆)は傷ついた秀長(仲野太賀)を温かく出迎える
慶(吉岡里帆)は傷ついた秀長(仲野太賀)を温かく出迎える / (C)NHK


■「鳥肌立った…」妻・だしの気高き最期と、生還した官兵衛の忠義に視聴者感涙

村重が妻子や家臣たちを見捨て、一人で逃げ出したという衝撃の裏切りが描かれた今回。なかでも「今楊貴妃」と称された妻・だしの斬首シーンは、これまでも度々映画やドラマで描かれてきた歴史的な名場面だ。SNSでは「だしさんの心の叫びに鳥肌が立った…」「山谷さんの迫真の演技に圧巻!」「最期まで気高かった姿に涙が止まらなかった」と、その壮絶な姿にコメントが殺到した。

また、過酷な幽閉生活から官兵衛が救出され、再び秀吉らの仲間に加わった胸熱な展開には、「よくぞ生きて戻ってきてくれた…!」「半兵衛と官兵衛の深い絆に涙が止まらない」「秀吉たちに改めて忠誠を誓うシーンが本当によかった」など、感動と祝福の声が多数寄せられている。

◆文=ザテレビジョンドラマ部
小寺官兵衛(後の黒田官兵衛/倉悠貴)は暗い牢から救出される
小寺官兵衛(後の黒田官兵衛/倉悠貴)は暗い牢から救出される / (C)NHK

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