
「映画館に行こう!」実行委員会は、当日まで映画のタイトルを伏せて上映する一日限定の特別イベント「シークレットシネマ」を6月25日(木)に開催。この度、同企画のアンバサダー・二宮和也、実行委員会の松岡宏泰氏、佐々木伸一氏ら、映画業界のキーパーソンによる特別鼎談が解禁された。
■映画を愛するアンバサダーが選んだ「人生で一度は映画館で観てほしい一本」
「映画館に行こう!」実行委員会は、映画館に年間動員2億人を目指す取り組みとして、2025年に「第一回 映画業界若手戦略会議」を実施。同会議で選出された企画「シークレットシネマ」とは、映画を愛するアンバサダーが選んだ「人生で一度は映画館で観てほしい一本」を、当日までタイトルを伏せて上映する特別イベント。
指先ひとつで情報が入る時代に、あえて作品を知らずに劇場へ行く「偶然の出会い」を通して、特別なワクワク感を提案され、ネタバレや先入観、評価も一切ない真っさらな状態で、忘れられない映画体験を味わえるイベントとなっている。
■映画愛溢れる3人の貴重な鼎談が実現
映画業界若手戦略会議にて、「一人でも多くの方に、改めて映画館へ足を運んでほしい!」という熱意から立ち上がった「シークレットシネマ」企画。
今回解禁となった本鼎談は、それぞれの立場を飛び越え「一人の熱狂的な映画ファン」として、アンバサダーの二宮をはじめ、東宝株式会社 代表取締役社長・松岡宏泰氏、全国興行生活衛生同業組合連合会 会長代理・佐々木伸一氏が参加。
佐々木氏は本企画について「配給会社も映画館の人も一緒になって、映画業界若手戦略会議のチームから提案頂いたのが今回の『シークレットシネマ』です。最初から(企画を立案した)チームのみんなも我々も『二宮さんにやってもらいたい、二宮さん以外だったらやめよう!』というくらいの強い熱意がありました」と、次世代の若き映画人たちの純粋な熱意がきっかけでアンバサダーが決定したという。実際に二宮は業界で活躍する若手メンバーたちの“映画館の魅力をより広げていきたい”という熱意に共鳴し、二つ返事で快諾。
イベントを楽しみにする観客の中でも話題となっているのがやはり上映作品。選定を託された二宮は「アンバサダー就任を快諾したものの、『映画を選んでほしい』と言われると、やっぱりプレッシャーでした。頭の中や趣味嗜好を覗き見られるわけですから。でも、万人受けというよりは“この人が面白いと思っているのはこういうものなんだ”という部分も含めて楽しんでもらえたらと思い、だったらちょっと自分の好みに偏っていこうと思いました(笑)」と作品選定の裏話を告白した。
■映画体験を届けるキーパーソンの忘れられない映画体験
さらに話題は、それぞれの映画人生の原点や映画体験の話へと広がっていく。松岡氏は、1982年の映画「E.T.」公開当時の熱狂的な思い出を回顧。「アメリカから戻ってきた友人が『すごい映画がある』と言うのでみんなで観に行こうと、公開前夜から渋谷パンテオン劇場に徹夜で並んだんです。大騒ぎの中で、大画面で観たあの『E.T.』の衝撃が、自分にとってエンターテインメントビジネスの素晴らしさを知った最初の体験でした。あの当時、映画館へ行くことはまさしく一大イベントだった。ああいう気持ちにさせてくれる映画館っていいなと思ったのが原点です」と振り返る。
また、佐々木氏も「実はお恥ずかしい話、最近『プロジェクト・ヘイル・メアリー』という作品を、予告編すら見ずに、ただ『面白いよ』という息子の言葉を信じて観に行ったんです。そしたら、ものすごく楽しくて(笑)」という微笑ましいエピソードも披露。これには二宮、松岡氏も笑顔で共鳴し、信頼する誰かの「おすすめ」を頼りに未知の映画と出会うことの贅沢さを3人で分かち合った。
■二宮和也「生きていく中での経験としてはなかなかそんなことって他にないと思います
自身もいち観客としてこよなく映画を愛し“映画館を盛り上げたい”ただならぬ意志で今回の企画に集った3人。松岡氏は「映画館は、全員が外界から遮断された不自由な中で観るからこそ『非日常』を体験できる。いつもと違った空間で一緒に作品を観る時に、グッと盛り上がったり、息を呑むような瞬間が生まれる。それは絶対に1人ではできないことです」と劇場の価値を語る。
対して二宮も深く共感し「映画館って、これまでに1回も一緒にご飯を食べたこともない、喋ったこともないような全然知らない人たちが隣同士に座っているのに、笑ったり泣いたりする場所やタイミングは一緒なんですよね。普通に生きていく中での経験としては、なかなかそんなことって他にないと思います」と熱弁。
「こんな不特定多数で集まって一緒に観て、客席のリアクションを肌で感じられるのは、本当に不思議で素晴らしいことです。作り手の立場からしても、客席の生の反応にはものすごく感動します」と、映画を届ける側としての視点も交えながら、映画館だからこそ味わえる感動を語った。

