うなぎを生で食べないのはなぜ?
2025年は夏の「土用の丑の日」が2回あったので、滋養強壮に良いとされるうなぎを2回食べたという人もいるでしょう。さて、そんなうなぎですが、蒲焼きなど火を入れた料理ばかりで、なぜ生食しないのか気になりませんか? そこで今回は、うなぎを生食しない理由について紹介していきます。
うなぎの血液には毒がある
うなぎが生食で提供されない理由は、ズバリうなぎには「毒がある」から。うなぎに限らず、アナゴやハモなどウナギ目魚類には、血液中にタンパク質の「イクチオヘモトキシン」と呼ばれる毒が含まれています。
魚類ではフグ毒が有名ですが、イクチオヘモトキシンはフグ毒のように即効性・致死性が高い毒ではありません。60℃・5分の加熱によって毒性は失われるので、通常の加熱処理で十分。ちなみに厚労省によれば、これまで国内でうなぎの毒によって食中毒が起きた正式記録はないそうです。

