子どもの頃、専業主婦の母しか知らなかった筆者は、仕事と育児を両立する母の友人を見て、憧れていました。大人になった今、母やその友人の姿を振り返り「働くこと」「家にいること」それぞれの価値に気づいたのです。
子どもの素朴な疑問
「お母さんもお仕事したらいいのに」━━これは、私が小学生の頃、専業主婦だった母に対して言った言葉です。
小学校の先生として働く母の友人のことがとても輝いて見えていたのです。
お子さんがいてもおしゃれで、旅行に行ったり、趣味を楽しんだりする姿に「働くママってかっこいいな」と憧れを抱いたのを覚えています。
先生の言葉
ところが、母の友人は私の言葉に優しく微笑みながら、こんな風に言いました。
「仕事は楽しいけれど、自分の子どもと一緒に過ごせる時間は少なくなるの。あなたはいつもお母さんと一緒にいられて幸せね」
その時の私は「一緒にいられる時間が幸せ?」
「でもお金持ちになれる方がいいんじゃない?」と正直ピンときませんでした。
子どもの頭では、時間と豊かさを天秤にかけることなどできなかったのです。

