アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
ワフウフさんの家から近い▲駅を歩いていたときのこと。母・あーちゃんが「ここはどこなの?」とキョロキョロしていたので、ワフウフさんが「▲駅だよ!」と教えると、「ああ、▲駅ね!」と理解している様子を見せたあーちゃん。しかし、すぐに「ワフウフちゃんの家はここから近いの?」と聞かれ、ワフウフさんは自分の家の場所も忘れられてしまったのかと、驚きます。なぜか自分に関する記憶をなくしがちなあーちゃんの姿を見ながら、ワフウフさんは「どちら様?」と聞かれてしまう未来を想像してしまうのでした。そんなあーちゃんは、同じ施設で暮らすAさんから将棋を教わっていたのですが、何度教えてもらっても覚えられず、おもしろくなくなってしまったのか「私、将棋好きじゃないの! もう教えてほしくないのよ!」と言いだしました。Aさんもあーちゃんと同じ認知症のようで、断ったことも断られたことも、お互いに覚えていられるのかどうか、ワフウフさんは心配しています。
知らないのは母だけ
あーちゃんがAさんから将棋を教わるのが嫌だと言いだしたのは、何度教わっても覚えられずにおもしろくなくなったからという理由に加えて、あーちゃんの義理堅い性格も関係しているようです。あーちゃんは何度も教えてもらっていることを気にしているようで「ただで教えてもらうのは、なんだか悪いじゃない?」と言います。そして「Aさんに悪いから、今度お茶でもごちそうしなくちゃと思ってるの!」とも言っていたので、ワフウフさんはてっきり施設内の自動販売機で飲み物を買ってあげる程度かと思っていたら「Aさんに悪いから、今度お茶でもごちそうしなくちゃと思ってるの!」とのこと。あーちゃんの中ではひとりでの外出はできなくても「2人なら出かけられる」という認識らしく、「だって、前もふたりでお茶したわよ! 出てすぐ左に行ったところにある店!」と、自信満々に言うのです……。そんな場所にお店はなく、もちろん自由に外出もできる状況ではありません。衝撃の発言が続き、Aさんへのお礼は気持ちだけにしてほしいと、切に願うワフウフさんでした。

あーちゃんの面会に行くと、あーちゃんはしきりに私の帰宅時間が遅くなることを気にしていました。

一緒に過ごした2時間半の間、実に27回も同じことを言われたのでした……。数えているうちに、なんだかおもしろくなってきました。

この日、あーちゃんは姉・なーにゃんが住むマンションの前を通ったのに、無反応でした。そこで、私が「なーにゃんのマンションだよ!」と伝えたところ……。

多いときは週に2回もお風呂に入りに行っているというのに、なーにゃんのマンションがわからなくなっている様子。

なーにゃんのマンションは、あーちゃんが暮らす施設のすぐ近く。とてもわかりやすい位置関係ですが、もうそれもわからなくなっているようです。

あーちゃんの反応に、私は動揺……。

しかし、あーちゃんは「方向音痴」のひと言で片付けていました。

さすがに、もう「ひどい方向音痴」では済まないレベルな気がするのですが。

あーちゃんは、とにかく場所がわからなくなっているのですが、自覚はないようで……。先日も出先から「ひとりで帰れるから!」と自信満々に言いました。

どこのバス停で降りるかわかるのかと聞けば、「外を見ていればわかる」と答えます。なーにゃんのマンションがわからなくなっている状態で、さすがにそれは無理があります。

ひとりで帰すわけにもいかないため、言葉を選びながらあーちゃんを説得して、一緒に帰りました。

バスで帰っている途中、スマホをいじっていた私に、あーちゃんが不安そうに話しかけてきました。

どこで降りるのかがわからず、不安になってしまったようです。

施設の前にある停留所、知らないのはあーちゃんだけだよ……。
先日、あーちゃんの面会に行って、2時間半という時間を一緒に過ごしたのですが、その間「ワフウフちゃんは帰るのに1時間くらいかかるのよね? 遅くなっちゃうわね。悪いわねえ……」と、27回も言われました。数えているうちに、なんだか楽しくなってきました。私がどこに住んでいるのかすっかり忘れてしまったようですが、家がちょっと遠いということは記憶されている模様。あーちゃんは私の家に何度も来ているわけではないので、記憶から抜けてしまうのも仕方ないと思っていたのですが……。
この日、姉・なーにゃんが住むマンションの前を通ったのに、何も反応しないあーちゃんに「なーにゃんのマンションだよ!」と言うと「近い気はしていたけど、こんなに近くだったのねえ!」と驚いていました。多いときは週に2回もお風呂に入れてもらっているのに……。そして、なーにゃんのマンションがわからなかったことを「私、昔から方向音痴だから、場所が全然わからないのよ!」というひと言で片付けてしまいました。いや、もう、方向音痴のレベルじゃないと思うのですが。よく行くなーにゃんの家を忘れてしまうくらいなら、私の家なんて記憶に残っていなくて当然かもしれません。
最近のあーちゃんは、とにかく場所がわからなくなっているのですが、自覚がないため、先日は出先で「私はひとりで帰れるから!」と言いだしました。バスで帰る予定だったので、降りるバス停がわかるのかと聞くと「外を見ていればわかるわよ!」と、自信満々です。もちろん、ひとりで帰すわけにはいかないので、あーちゃんを傷つけないよう言葉を選びながら、なんとか一緒に帰ったのですが、途中で不安そうに「どこで降りればいいのか、ワフウフちゃん知ってる……?」と聞いてきたのでした。あーちゃんが暮らす施設の目の前にある停留所、知らないのはあーちゃんだけだよ……。
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「私はひとりで帰れるから!」と言う自信と、その後にこぼれた不安なひと言。認知症が進行するにつれて、このような場面に直面する機会も増えていくでしょう。本人の気持ちを大切にしながら、少しでも安心できる声かけを心がけて、お出かけの時間を楽しみたいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

