二郎さんとツキミさんは、子どもを作らないと決めている夫婦。互いに毒親のもとで育ち、子どもを愛せる自信がないと考えていました。
母親からの孫催促や同僚の出産報告にプレッシャーを感じ、精神的に追い込まれていた二郎さん。
実家を訪ねたときには「子どもをつくれるのに作らないなんて親不孝だ!」と親族から一方的に責められてしまいます。
さらに、DINKs(子どもを持たないことを選択した共働きの夫婦)であることを打ち明けると、やさしいはずの祖父が激怒。二郎さんの頭にお酒を浴びせ、「甘えるな、現実を見ろ」と厳しい言葉を言い放ちます。
幼いころに唯一の心の支えだった祖父にまで非難され、二郎さんの心は完全に折れてしまうのでした。
夫婦の意向をまったく受け入れるつもりがない母





二郎さん夫婦は親戚たちの間で「“でき損ない夫婦”と呼ばれている」と責め立てる母。さらに、結婚して子どもを産むのは人の義務だ、親不孝な子に育って恥ずかしいと泣きながら訴えます。
そんな母の言動に意気消沈し、何も言い返すこともできない二郎さんなのでした。
夫婦のあり方が多様化する一方で、その価値観が周囲に受け入れられるのには少し時間がかかるのかもしれません。しかし、人格を否定するような言葉で責め立てるのは許されることではありませんよね。
子どもを持つ・持たないにかかわらず、それぞれの夫婦が選んだ決断をあたたかく見守れる世の中でありたいもの……。周囲のプレッシャーに怯えることなく、誰もが「自分たちらしさ」を大切にできるやさしい社会を目指していきたいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター 尾持トモ

