雨の日の送迎は、子どもを連れているとそれだけでひと苦労です。ある大雨の日、近所のママ友から「車が無いから乗せてくれない?」と頼まれ、私は一度は引き受けることに。けれど、次に同じお願いをされたとき、意を決して断った私に返ってきたのは、思いもよらない言葉だったのです……。
雨の日のSOS…私が出した答えにママ友は
近所のママ友から、ある日「車がないから困っている。乗せて!」と連絡が来ました。外は激しい大雨でした。困っている様子だったので、断り切れずに引き受けることにしました。
ただ、いざ車に乗せてみると、車内はあっという間に大変な状態になりました。ママ友の子どもたちが、濡れたカッパのままシートに飛び乗ってきたのです。お気に入りだった内装は、すぐに泥だらけになりました。
それだけでなく、窮屈な後部座席でチャイルドシートのベルトを嫌がった娘が、大声で泣き始めました。車内は一気に騒がしくなり、私はハンドルを握りながらも気が気ではありませんでした。
それでもママ友は「子どもって元気だね!」と笑うだけでした。その様子を見て、私の中には何となく納得できない気持ちが残りました。
このままでは、車も自分の気持ちも持たないかもしれないと感じました。そして、次に大雨の日に同じ連絡が来た時、私は思い切って断る決意をしました。
「ごめんね! うちの娘、雨の日は車内でチャイルドシートを抜け出そうと大暴れする悪い癖が始まっちゃって。運転に集中できなくて危ないから、しばらく乗せられないんだ」
娘の様子を、少し大げさに伝えることにしたのです。内心ひやひやしていましたが、相手は「それは大変だね! 教えてくれてありがとう」と、思った以上にすんなり納得してくれました。
少し大げさに伝えた申し訳なさはありましたが、それ以降、理不尽な泥汚れに悩まされることはなくなりました。雨の日も、娘と2人きりの車内で好きな音楽を聴きながら、安全に、そして穏やかな気持ちで通園できるようになりました。
親切心で引き受けたことでも、自分や家族に負担が大きすぎるなら、無理をして続けなくてもいいのだと感じました。相手を責めるのではなく、わが家の事情として伝えたことで、無理のない距離感を保てるようになったと思います。
著者:稲田英麻/30代女性/4歳の女の子を育てているワ―ママ。趣味はサイクリング、音楽鑑賞、カフェめぐりなど。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)

