メディカルドック監修医が脳幹出血の原因となる可能性の高い食べ物などを解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「脳幹出血の原因」となる可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
佐々木 弘光(医師)
医師、医学博士。香川大学医学部卒業。奈良県立医科大学脳神経外科に所属し、臨床と研究業務に従事している。現在、市立東大阪医療センターに勤務。脳神経外科学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医、脳卒中学会専門医、の資格を有する。
「脳幹出血」とは?
脳卒中は脳梗塞、脳(内)出血、くも膜下出血の3つに分類されますが、脳幹出血とは脳出血の中の1種類にあたります。そもそも脳出血は脳の血管が何らかの原因で破れて出血し、脳細胞を破壊する病気であり、部位によって名称が異なります。そしてこの「脳幹」は、呼吸、心拍、意識などの生命活動や大脳との伝達路といった役割を果たし、文字通り生命の根「幹」となる非常に重要な場所です。そのため脳幹出血は生命の危機に直結することも多く、大変危険です。ここではその原因や症状、予防法などについて解説していきます。
脳幹出血の原因となる可能性の高い食べ物・食生活
塩分の摂り過ぎ
高血圧の最大の原因は塩分の摂りすぎです。厚生労働省が推奨する1日当たりの塩分摂取の目安は男性8g以下、女性7g以下であり、高血圧症の患者さんでは6g未満です。高塩分な食品で言えば、例えば、ラーメンやうどんなどの麺類、お寿司、てんぷらといったものです。さらについつい汁まで飲んでしまったり、醤油を漬けすぎてしまったりすることもあるかもしれませんが、控えた方が良いでしょう。その他に、カップラーメンなどのインスタント食品や加工食品(ハムやソーセージなども含む)、お漬物などにも塩分がたくさん含まれるので注意が必要です。
高糖質・炭水化物・高脂質食
糖尿病やメタボリックシンドローム(肥満)を助長するような高糖質・炭水化物、高脂質食などに気を付けるのが良いでしょう。具体的な食べ物には、麺類やお米、パン、ジュース、お菓子、スイーツ、アイスクリーム、揚げ物といったものが挙げられます。これらを食べ過ぎたり、間食したりしないようにしましょう。
お酒の飲み過ぎ
過度の飲酒が脳出血のリスクとして挙げられます。つまり、節度のある飲酒も大切です。男性で1日あたり純アルコール10-19gまで、女性で9gまでで最も死亡率が低いとする研究もあります。アルコール度数5%ビール500ml 1本は純アルコール量が約20gになりますので、飲む量には注意が必要です。

