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「インスタント麺」の食後は“あの対策”か?塩分を「下げる方法」の基本【医師監修】

「インスタント麺」の食後は“あの対策”か?塩分を「下げる方法」の基本【医師監修】

夜遅くについ手が伸びてしまうインスタントラーメン。食べた後に「また食べてしまった」と後悔する方も少なくないのではないでしょうか。まず大切なのは、食後すぐにできる基本的なケアを知っておくことです。水分補給や軽い体の動かし方など、難しくない方法から始めることで、身体への影響を穏やかに抑えることが期待できます。

本多 洋介

監修医師:
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)

群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。

インスタントラーメン食後のケア①|食後すぐにできる基本的な対処法

インスタントラーメンを食べた後、身体の中では何が起きているのかを理解すると、食後ケアの意味がより明確になります。このセクションでは、食後すぐに実践できる基本的な対処法について解説します。

食後の水分補給が大切な理由

インスタントラーメンのスープには、1食あたり2g前後の塩分が含まれていることが多く、スープまで飲み干した場合にはさらに摂取量が増えます。塩分(ナトリウム)を多く摂ると、身体は濃度を一定に保つために水分を溜め込もうとします。この状態が続くと、むくみや血圧の一時的な上昇といった変化が現れやすくなります。

食後に水やお茶などをしっかり飲むことは、体内のナトリウム濃度を薄める助けになります。食後にこまめに水分を摂ることは、体内の過剰なナトリウムを排出しやすい状態を整える助けになります。ただし、一度に大量に飲むと、かえってむくみが強くなる場合もあるため、コップ1杯程度を数回に分けて、ゆっくり補給しましょう。

緑茶にはカフェインによる軽度の利尿作用が期待できます。麦茶はカフェインをほぼ含まない水分補給として適しています。ただし、カフェインを多く含む飲み物は夜間の睡眠を妨げる可能性があるため、就寝前には温かいルイボスティーやほうじ茶といった選択肢が適切でしょう。

食後の軽いウォーキングと身体の動かし方

食後すぐの激しい運動は消化に悪影響を与えますが、15〜30分後に軽く歩く程度であれば、身体に負担をかけずに血流を促進できます。血流が改善されると、塩分とともに余分な水分が循環しやすくなり、むくみの軽減につながる可能性があります。

特に夜間にインスタントラーメンを食べた後は、そのまま横になって眠ってしまうケースが多く見られます。食後すぐに横になると、胃への負担が増し、消化が滞りやすくなります。可能であれば、食後1〜2時間は座ったり立ったまま過ごしたりして、軽い動作(家事や散歩など)を取り入れましょう。そうすることで、消化を助けながら余分な塩分の代謝を促すことができます。

なお、長時間立ちっぱなしや座りっぱなしでいると、足元に水分が溜まってむくみやすくなるため、適度に体を動かすことが重要です。インスタントラーメンを食べた後は特に意識して身体を動かす習慣をつけると、翌朝のむくみを軽減する効果が期待できます。

スープを残すことの効果と実践のポイント

インスタントラーメンの塩分の多くはスープに含まれています。麺に吸着している塩分量よりも、液体のスープに溶け込んでいる塩分量のほうが多い傾向にあります。そのため、スープをすべて飲み干すのではなく、半分程度残すだけでも、1食あたりの塩分摂取量を大幅に抑えることが可能です。

厚生労働省が示す食塩相当量の1日の目標値は、成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満とされています(「日本人の食事摂取基準2020年版」参照)。インスタントラーメン1食のスープに含まれる塩分が2〜3g前後であることを考えると、スープを残す選択は、1日の塩分摂取量を目標値内に収めるうえで効果的な方法のひとつといえます。

すでに食べてしまった後でも、スープを残す習慣は次回以降の食べ方に活かすことができます。食後ケアは「今回の摂取をどう補うか」だけでなく、「次回の食べ方をどう工夫するか」という視点を持つことも大切です。

まとめ

インスタントラーメンは、食後ケアや塩分の排出方法を知っておくことで、身体への影響を最小限に抑えながら楽しむことができます。食後の水分補給やカリウムの摂取、軽い運動の習慣が塩分排出を助け、罪悪感は折り合いをつけることで和らげることが可能です。大切なのは「食べてしまったこと」を責めるのではなく、次の食事での調整を積み重ねる習慣づくりです。食事への不安が続く場合は、内科や心療内科の外来での相談もお考えください。

参考文献

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

厚生労働省「健康日本21(第二次)栄養・食生活」

日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」

配信元: Medical DOC

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