猫に食べさせてはいけない『秋の味覚』3選 危険な理由から誤飲時の対処法まで解説

猫に食べさせてはいけない『秋の味覚』3選 危険な理由から誤飲時の対処法まで解説

3.ギンナンも「中毒症状」に注意!

器に盛られたギンナン

最後に紹介したいのは、ギンナンです。

ギンナンは炊き込みご飯や茶碗蒸しなどに重宝する食材ですが、猫が誤飲すると、健康を害してしまう恐れがあります。

ギンナンに含まれる「メチルピリドキシン」は、猫の体内でビタミンB6(神経物質の合成などの作用がある)の働きを妨害するため、嘔吐や痙攣、呼吸困難などの異常を引き起こします。重症化すると死亡する例もあり、楽観視できません。

たとえば、人間の場合でも、身体の小さな幼児が適量以上のギンナンを食べると、猫と同じような症状が発生します(ギンナン中毒)。なお、個人差はありますが、適量の目安は、大人だと6~7粒程度、子供の場合は、1~2粒程度です。

万が一、愛猫がギンナンを誤飲した場合は、量の多少にかかわらず、動物病院に相談してみてください。その際には、いつ、どこで、どんなふうに食べたのか、獣医師さんに正確に伝えられるようにしておくと、受診もスムーズに進みます。

まとめ

数本のナスとハチワレ猫

今回は、いろいろとそろう「秋の味覚」のなかで、愛猫の健康に悪影響を及ぼすものを3つ紹介しました。

「ブドウ」は急性腎不全、「ナス」は下痢や嘔吐、「ギンナン」に至っては痙攣や呼吸困難、といったリスクが伴います。

上記の食材は、もともと猫の身体には必要のないものばかりです。3つの「秋の味覚」を取り扱う際は、調理時、保管時にかかわらず、徹底した安全対策を講じてみてください。

何らかのアクシデントが起こり、誤飲の疑いがあった場合は、ただちに愛猫を動物病院に連れていってあげましょう。

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