チューリップを持った彼氏を思わず尾行
そして奈帆さんは悶々とした気持ちを抱えたまま1ヶ月ほど過ごしましたが、それ以後圭佑さんに怪しいところは特に見受けられませんでした。「私の考えすぎだったのかも? と思いかけたある日、私がふといたずら心から抜き打ちで圭佑の家に遊びに行こうとしたら……最寄り駅で偶然圭佑を見かけてしまって」
そして圭佑さんはチューリップの花が入った紙袋を手に持っていました。
「またチューリップってどういうこと? まさか例の女に会いにいくつもり? と頭の中が疑問でいっぱいになり、気がついたら私は圭佑を尾行していたんです」すると圭佑さんは1時間近く電車に乗って郊外の駅に降り立ち、そこからさらにバスに乗り込んだそう。
「バスの中は人もまばらだったので『どうしよう?』と躊躇(ちゅうちょ)したのですが、たまたま圭佑がいちばん前の席に座ってくれたので、私もささっと後ろの方の席に乗り込みなんとかバレずに発車することができました」
バスで着いた場所は……
そこから20分後、終点に降り立つとそこは高台にある見晴らしの良い墓地でした。「圭佑はお墓にお水をかけて軽く掃除をすると、お線香を焚き、なんと例のチューリップと紙袋からプリンを2個取り出してお供えすると、目をつむり熱心に合掌し続けていていたんですよ」
そんな圭佑さんの姿を目撃してしまった奈帆さんは、浮気を疑っていた自分の浅はかさが恥ずかしくなり、心から申し訳なく思ったそう。「我慢できなくなり思わず圭佑の背後から『疑ってごめんなさい!』と抱きつくと、すごく驚かせてしまったみたいで『なんで奈帆ちゃんがここにいるの?』と腰を抜かしていました」

