付き合う男が“ヤンデレ化”するOL×”王子様”後輩のオフィスラブが話題…漫画家「素敵な恋愛をしたがっているだけの臆病な二人」【漫画】

付き合う男が“ヤンデレ化”するOL×”王子様”後輩のオフィスラブが話題…漫画家「素敵な恋愛をしたがっているだけの臆病な二人」【漫画】

『恋かどうかは別として』が話題
『恋かどうかは別として』が話題 / (C)りりす・矢森てん/ジュリアンパブリッシング

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、コミックシーモアで先行配信されている『恋かどうかは別として』(原作:りりすさん、漫画:矢森てんさん)をピックアップ。

美人OLの水原紗希と職場のイケメン後輩の宮村が、恋愛が苦手と自負しながらもお互いに徐々に惹かれていくオフィスラブコメディーである本作は、配信開始と共に多く反響やコメントが寄せられた。また、2026年6月15日に待望の電子単行本が発売。本記事では、作画を手掛けた矢森てんさんにインタビューを行い、スーツの着こなしにまで及ぶキャラクター描写など本作を描く際のこだわりや、”怒涛の展開”となる今後の見どころを語ってもらった。

■恋愛が苦手な美人OLと人事の王子様
『恋かどうかは別として』第1話(5/36)
『恋かどうかは別として』第1話(5/36) / (C)りりす・矢森てん/ジュリアンパブリッシング


美人で仕事もできる総務部の水原紗希は、これまで付き合った人をヤンデレにしてきた“ヤンデレホイホイ”であることを自覚しており、「彼氏はいらない」と公言していた。

ある時、総務の仕事で会議室に行った紗希は、スマホの落とし物を見つける。総務部の後輩である桜子に見せると、人事の宮村のものだと言う。宮村は“王子様”と言われるほどイケメンの後輩社員。多くの女性社員からも人気があった。

宮村とは幼馴染だという桜子に、宮村のスマホを渡そうとすると、手が滑ってスマホを床に落としてしまう。床はカーペット敷きだったため画面は無事だったが、二人は宮村のスマホのロック画面を見て固まってしまう。

ロック画面の真相を聞くべく、桜子は終業後に宮村を飲みに誘うと言う。そして、紗希についてきてほしいと頼み…?

作品を読んだ読者からは、「お互いにじわじわきてる恋が気になります!」「ヒロインが可愛いけど逞しいのが良い」「登場人物たちの表情が豊かで見ていて楽しい」「続きが気になります!」など、反響の声が多く寄せられている。

■作者・矢森てんさん「キャラクターごとに服装や着こなしにかなり個性を持たせて…」
『恋かどうかは別として』第1話(11/36)
『恋かどうかは別として』第1話(11/36) / (C)りりす・矢森てん/ジュリアンパブリッシング


――『恋かどうかは別として』のコミカライズを手掛けることになった経緯や、その際のお気持ちをお聞かせください。

当時お声がけをいただいた担当様より、私の絵柄に合いそうな小説作品を数本ご提案いただきました。その中の一つがりりす様の書かれた『恋かどうかは別として』でした。テンポの良さやコミカルな掛け合いが印象に残り、二度三度と読み返すにつれキャラクターの魅力に惹かれていきました。りりす様が登場人物をとても愛しているのが伝わるような温かい読後感もあり、そんなキャラクターたちが漫画内の登場人物として動き出したら素敵だろうなと考えたのがきっかけで、ぜひ本作品で描かせてくださいと志願しました。

――『恋かどうかは別として』を描くうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

キャラクターごとに服装や着こなしにかなり個性を持たせております。

ガーリーなファッションアイテムを好む子や、高いヒールを履かない子。耳のピアスホールはいくつあるのか、どんな革靴を履いているのかなど、キャラクターの体格や嗜好、学生時代の在り方などがなんとなく推察できるように描かせていただいています。スーツ指定の男性陣でも、ネクタイはきっちり締めるか、そもそもあまりつけないか?腕まくりをするか、スーツのジャケットを着るか、前を閉じるか…といったスーツの着こなしなどから、読者の皆様にはぜひ普段の性格を考察して欲しいなと思っております。

――現在コミックシーモアにて9話まで配信されていますが、今後の展開や見どころ、キーとなるキャラクターなどをお教えください。

物語の初めの方で提示された主要キャラクターたちの過去や性質が、第9話以降あたりから説得力を持って彼らの行動や考え方に現れてくる仕組みとなっています。ちょうど第9話あたりから怒涛の展開です。今まで閉ざされ気味だった主要キャラクターの爆発的な感情が見え隠れするシーンや、ドキドキするシーンが多くなってきますので、そこを楽しんで読んでいただけると嬉しいです!

ちなみに、キーとなるキャラクターは全員です!全キャラクターの思いが複雑に絡み合って、原作小説でご用意いただいている素敵なラストへ向かっていくように、ストーリーを構成しております。

――『恋かどうかは別として』の登場キャラクターの中で、矢森てんさんが描いていて楽しいなど、思い入れのあるキャラクターは誰ですか。

女性キャラであれば、やはり主人公の紗希が気に入っています。美人で仕事もできる高嶺の花的な存在でありながら、変なところが抜けていて、妙に男前。知れば知るほど魅力が増す女性ですが、「こういうシーンではどう動くだろう?」「どういう言葉選びをするだろう?」と考えると、恋愛漫画の主人公としては珍しい方向に行くことが多く、私自身も振り回されながら描いています。

男性キャラでならダントツで同期の諏訪くんです。賢く立ち回ってくれるので、物語の推進力の源といっても過言ではありません。主人公2人がとにかく慎重で丁寧なので、ドカンと物語を動かす際には、居てくれるとありがたい存在となっています。

――2026年6月15日に本作の電子単行本が発売されましたが、見どころやお気に入りのエピソードがあればお教えください。

本作品は、キャラクターが持つ心の問題や過去の出来事の中に、取り扱うのに慎重にならざるを得ない要素を含みます。ですので、単行本第一巻ではその部分を丁寧に描き上げるための話が多くなっております。恋愛に対して特殊な考え方を持つ紗希や宮村といった主要キャラクターに少しでも感情移入しやすくなるように…という願いをこめた第一巻となっておりますので、じっくりと読んでいただけると嬉しいです。単行本収録の最終話に当たる6話あたりから大きくお話が動きだす、スロースターターな構成となっておりますが、そこまでの積み上げもぜひ楽しんでいただきたいと思います!

――矢森てんさんは、他にもコミカライズ作品を手掛けていらっしゃいますが、コミカライズ作品を描く際に大切にしていることがあればお教えください。

コミカライズ作品というのは原作小説や、その原作をもとにシナリオライターさんが手掛けたシナリオありきの漫画作品です。なるべく原作の雰囲気をそのまま漫画に持ち込むこと(本作品であれば重たいテーマを重くしすぎないコミカルな掛け合いなど)を目標に描いております。

また、読者の皆様に、「そこに存在するキャラクターが実際に考え、行動している」と感じていただくためには、原作の台詞をそのまま用いるにしても作画担当の自分が機械的に台詞の導入をしていてはいけないと考えております。「なぜそう語るに至ったか?その言葉の裏にはどんな思いがあったか?」を考察しながら、表情や行動に説得力を持たせて、または伝わりやすいようエピソードを追加して表現するようにしています。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

素敵な原作小説があってのコミカライズ作品で、漫画を担当している私自身もキャラクター一人一人をとても愛しています。主役二人は別格で、とにかく幸せになってほしい!という強い気持ちで描かせていただいています。

かたや「ヤンデレホイホイ」という特殊な体質から恋愛を諦め、かたやとある理由で恋愛がうまくいかないと感じ敬遠している……そんな一番恋愛から遠いように見えて本当は一番「素敵な恋愛をしたがっているだけの臆病な二人」が、今後どのような化学反応を起こしていくのかが最大の見どころとなっています。この二人でなければありえない、そんなストーリー展開を今後もご用意しているので、ぜひ楽しんでお読みいただけると嬉しいです!

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