理想像は「引っ張るリーダー」より「頼れる」「認めてくれる」？
10月16日の「ボスの日」に併せてジンジブ社が、高校生が考える「理想の上司」についてのアンケート調査を実施、その結果を発表しました。今年で4回目。「有名人部門」「アニメキャラ部門」「上司に言われたい一言部門」の3つのカテゴリでランキングでまとめられています。
調査は2025年7月、現役高校生（1年生から定時制課程の4年生まで）を対象に合同企業説明会「ジョブドラフトFes」で実施。1167人から回答を得ました。まず「ボス（上司・リーダー）になりたいと思いますか？」という問いに対しては、「なりたい」は12.6％にとどまり、「頼まれたらなりたい」が27.8％、「できればなりたくないが、頼まれたらやっても良い」が20.8％、「なりたくない」が19.9％という結果になりました。
上司になりたいと思う理由としては、「皆を引っ張って一緒に成長したいから」「やりがいがより強くなると思ったから」といった前向きな意見が挙げられています。
どのような上司になりたいかという質問では、「相談に乗れる親身な人」が44.7％と最も多く、次いで「リーダーシップがある頼りになる人」（29.9％）、「周りから信頼されている人」（29.8％）という結果になりました。
続いて気になるランキングの結果について。「有名人部門」では、上位10人はカウントダウン順に、イチローさん・志村けんさん・明石家さんまさん・木村拓哉さん・桜井翔さん（同率）、アンミカさん、HIKAKINさん・橋本環奈さん（同率）、マツコ・デラックスさん、大谷翔平さんがそれぞれランクインしています。
前年の7位からトップに躍り出た大谷さんについては「「優しく面倒を見てくれそう」「努力家」「思いやりがある」などの声。また2位のマツコさんは「真面目」「的確なアドバイスをくれそう」「毒舌でも心優しい人だから」といったコメントが集まりました。
今回の調査結果から見えてくるのは、今の高校生が理想とする上司像が「引っ張るリーダー」よりも「信頼して相談できる人」「自分を認めてくれる人」といった、支えてくれるリーダー像であるということ。現代の若者が求める職場環境や人間関係のあり方を考える上で、興味深い結果と言えるでしょう。
（LASISA編集部）
